OKI JR九州とAIを活用したお客様案内「AI駅員」の実証実験を開始

OKI 2023年9月12日発表


OKI「AI駅員」のサービス画面イメージ
「AI駅員」のサービス画面イメージ

 OKIは、九州旅客鉄道株式会社(JR九州)と、AIを活用したお客様案内システム「AI駅員」のサービス提供の実現に向けた実証実験を、10月2日より実施すると、9月12日に発表した。本実証実験では、お客のニーズや海外からのお客への多言語案内など、駅を利用するお客へのサービス向上を目的とする。

 実験では、鹿児島本線 香椎駅、長崎本線 諫早駅に「AI駅員」を搭載した端末を設置する。「AI駅員」は、OKIの接客支援ミドルウェア「CounterSmart」を活用したAI対話エンジンを採用しており、鉄道を利用するお客への応対で多数を占める駅構内案内や乗換案内などをAIチャットボットにより自動で行うことが可能である。また、AIチャットボットで解決できない問い合わせは、遠隔案内機能にて駅係員へ尋ねることも可能である。この遠隔案内機能は、外国人旅行者への応対やバリアフリーを考慮し、音声・映像通話に加えて、画面共有やリアルタイム多言語翻訳、筆談などを可能としている。
 なお、対象の各駅構内にいるお客は、自身のスマートフォンから「AI駅員」に問い合わせをすることも可能である。端末を利用することに抵抗があるお客でも気軽に利用できる仕組みを構築することで、システム利用者数の向上と、サービスの継続的な改善につなげる。

【実証実験の概要】
《期間》 2023年10月2日〜2023年12月24日
《場所》 JR九州 鹿児島本線 香椎駅、長崎本線 諫早駅(他2駅)
《内容》 AI対話エンジンによる案内の検証
     駅係員によるリモート案内の検証

【「AI駅員」の概要】
・ 駅構内に設置の専用端末や鉄道を利用するお客のスマートフォンからアクセス可能
・ AIチャットボットが駅構内情報、乗換情報、時刻表情報を案内
・ AIチャットボットで解決できない問い合わせは、遠隔案内機能にて駅係員へ尋ねることが可能
・ 音声映像通話、画面共有、リアルタイム多言語翻訳、筆談機能を搭載