コニカミノルタジャパン オンラインマニュアルサービスでChatGPT活用したマニュアル作成アシスト機能開発

コニカミノルタジャパン 2023年8月15日発表


 コニカミノルタジャパンは、オンラインマニュアルサービス「COCOMITE(ココミテ)」において、テキスト生成AI ChatGPTを活用した新機能「AIマニュアル作成アシスト」を開発したと、8月15日に発表した。現在COCOMITEを利用中、またはこれからトライアルを始める企業を対象に、ベータ版(試用・評価版)の無償提供を7月27日より開始している。
 コニカミノルタグループでChatGPTを活用したサービスは本機能が初めてとなる。さらに、対話型AIを活用したナレッジ検索機能も開発中で、順次提供開始の予定である。

AIマニュアル作成アシスト操作画面(イメージ)

 「COCOMITE」は、わかりやすい業務手順をいつでも・どこでも・誰とでも共有できる、オンラインマニュアル作成・運用サービスである。特に人材不足や技能・知見伝承が課題となっている中小企業向けのサービスとして、2020年2月より提供を開始した。導入企業からのフィードバックをもとにした機能拡充と着実な市場拡大を実現し、現在では利用規模約3万ユーザーの顧客を含むエンタープライズ顧客での活用が進むまでに成長した。今後もAIをはじめとしたテクノロジーを活用することで業務効率化を実現する機能を拡充し、誰もが働きやすい環境の構築に貢献していく。

【AIマニュアル作成アシストの提供価値】
 業務マニュアルの新規作成工数を削減し、スムーズな運用とナレッジ利活用を促進

 業務マニュアルを新規作成し現場で活用できる状態にするまでには、目次構成や説明内容の検討など数多くの手順がある。特に人手不足や人材定着の課題が深刻化している医療機関(クリニック)や介護・福祉の現場、サービス業、小売業の顧客からは、マニュアルの必要性は高いものの、ゼロから作成する工数の創出が難しい、という声が寄せられていた。
 今回開発した「AIマニュアル作成アシスト」は、作成したいマニュアルのタイトルを入力するだけで、目次構成、説明内容の検討・下書きまでの作成手順をAIが提案するものである。AIが作成した内容をもとに、人が注意点やその企業ならではのノウハウを追記、修正することでマニュアルを完成させることができる。これにより、マニュアル作成の工数を大幅に短縮し、人手不足の現場でも少ない工数でマニュアルを作成できるほか、作成から現場展開までの期間も短縮させることにつながるため、スムーズなマニュアル運用とナレッジの利活用を促進する。作成できるマニュアルは、衛生管理手順、調理手順、品質検査手順など多岐にわたり、幅広い業種で利用できる。

【COCOMITEで利用するテキスト生成AI ChatGPTについて】
 生成AIとはAIを用いて文章や画像など人間のような成果を生み出すことができる技術である。今回開発した機能では、テキスト生成AIの代表サービスであるChatGPT APIを利用している。COCOMITEでは、Microsoft社が提供するAzure OpenAI Serviceを経由して利用しており、顧客がAIマニュアル作成アシストを利用した際に入力したマニュアルタイトル等はAIの学習には利用されない。また、対話型ナレッジ検索では顧客の利用環境ごとに専用のAIを用意し機能提供することで、他の顧客への情報流出のないセキュアな環境の下、ChatGPTの機能を使用できる。
 AIによって生み出された成果は、利用する顧客において適正な判断をすることを前提としている。そのため、当機能を活用して生成される成果は下書きデータであり、作成したマニュアルを現場展開するには作成者の確認作業が必須となる。利用にあたっては、マニュアルの提供などを通じ、コニカミノルタジャパンの担当者がサポートする。

【対話型ナレッジ検索機能について】(開発中)
 「対話型ナレッジ検索機能」はChatGPTの技術を利用し、必要な情報に関連するキーワードや会話を投げかけることで、COCOMITEに登録済みのマニュアルからAIが回答を提示する機能である。前後の関連情報や注意点などの情報も交えて要約し、会話形式で提示することができるため、単なるキーワード検索以上に最適な回答を提示することができる。これにより、マニュアル自体を見ることから解放され、検索時間を大幅に短縮することができるようになる。本機能の提供開始は2023年11月頃を予定している。