リコーの直接印字技術 セブン-イレブンの商品パッケージに採用

 リコーは、同社のサーマル印字技術「ラベルレスサーマル」が、セブン‐イレブン・ジャパン(以下、セブン‐イレブン)の商品パッケージに採用されたと、5月9日に発表した。
 この度採用された「ラベルレスサーマル」とは、リコーが開発したサーマルインクを包装材であるフィルムに部分コーティングし、その部分にサーマルヘッドやレーザー装置で熱を加えることにより直接印字するものである。
 セブン‐イレブン店舗で発売したサラダ3種類のパッケージにこの技術が採用され、原材料などの情報が直接印字されている(約1,700店、期間限定)。従来は、それらの情報が印字された紙ラベルをパッケージの裏面に貼り付けていたが、同技術により、その紙ラベルは不要となり、環境負荷低減に貢献する。また、必要な情報を裏面から天面に移すことで、原材料、アレルゲン等の情報の視認性が向上する。さらに製造工程においても、紙ラベルの貼り付け作業や消耗品であるインクリボンの交換の手間が不要になり、小売り・流通業界など幅広い分野で生産性の向上を実現する。

リコー「ラベルレスサーマル」技術
「ラベルレスサーマル」を採用した商品パッケージのイメージ
(上段の原材料名などをリコーの技術で印字、下段はプレ印刷されたもの)

【リコーのサーマル印字技術の特徴と提供価値】
(1)さまざまなメディアへの直接印字を可能にし、環境負荷を低減
 リコーが開発したサーマルインクをコーティングすることで、フィルム、紙、段ボールなどのメディアに直接印字できる。これにより、間接資材の使用を無くし、環境負荷を低減する。
(2)作業工程の効率化により、高い生産性を実現
 従来のような紙ラベルなどの間接資材が無くなることで、紙ラベルの貼りはがしや消耗品であるインクリボンの交換の手間が不要になり、小売り・流通業界を中心に幅広い分野で生産性の向上を実現する。
(3)包装材の統一化を促進し、在庫をスリム化
 多様なメディアへの直接印刷を可能にすることで、必要なときに必要な分だけ印刷するオンデマンド印刷に対応する。ストックする包装材の種類を削減することができ、在庫のスリム化に寄与する。