コニカミノルタ 購買活動につながる最適なデザインを科学する「EX感性ソリューション」を今秋発売

 コニカミノルタは、最先端の感性脳工学を利用して購買活動につながる最適なデザインを追求できるオンラインサービス「EXplainable感性ソリューション(EX感性ソリューション)」を今秋発売する予定であると、8月26日に発表した。同社はこの度、同サービスを紹介する特設ウェブサイト(EX感性 https://www.konicaminolta.com/jp-ja/expainablekansei/)を公開した。

コニカミノルタ「EX感性ソリューション」特設ウェブサイト
特設ウェブサイト「EX感性」ページ画面

 コニカミノルタは、創業以来150年近くにわたって、見えないものを見える化し、人々の「みたい」という想いに応え続けてきた。このDNAをさらに進化させ、デザインを消費者がどう感じるか「みたい」というニーズに応えるために、脳科学を駆使して感性の可視化を研究している文科省/JSTプログラムCOI STREAMの「精神的価値が成⻑する感性イノベーション拠点」(中核機関 広島大学、2021年度で終了)に参画し、知覚や脳メカニズムの知見を得ることができた。
 「EX感性ソリューション」では、感性脳工学に基づくアルゴリズムを採用した画像解析により、パッケージ、ポスター、カタログ、ウェブサイトなどのデザインや、商品の陳列など、マーケティング活動に係わるあらゆるデザインについて、感性への働きかけを定量的に示し、Explainable(説明可能)にする。これにより、消費者の購買行動を予測し、購買活動につながる最適なデザインを追求することができる。

【「EX感性ソリューション」が提供する価値】
(1) ヒトがどこに注目するかを知り訴求ポイントを目立たせる
 「EX感性ソリューション」では、人間の視知覚認知過程をもとにした数理モデルを画像解析に実装し、ヒトがどこに注目するかを「見える化」した。
 デザインの色、輝度、形状の特徴量をもとに、ヒトの注目し易さをヒートマップの形式で表示する。この機能を利用して、訴求したいポイントを目立たせるデザインの改良を行うことができる。
 また、抽出した文字について、注目性を数値で表示することも可能である。これにより、文字や背景の色などを変化させて比較しながら、より文字が目立つ改良を行うことができる。

(2) ヒトがどう感じるかを知りコンセプトに合った配色に
 配色が与える印象についての数多くのデータを搭載しており、デザインから受ける印象を自動的に分析してレーダーチャートで表示する。この機能を利用して、ターゲット顧客に届けたい印象や刺さる印象をどの程度与えているか、さらに、コンセプトに合った印象をより強く与えるための配色の修正方法などを知ることができる。
 また、配色による印象について、競合するデザインと並行して分析することで、デザインの差別化を定量的な根拠に基づいて行うことが可能になる。