コニカミノルタとアメニディ LINEを使った機密情報管理・配信サービスで協業

 コニカミノルタと(株)アメニディは、この度、機密情報管理・配信サービスで協業すると、7月11日に発表した。両社で開発した機密情報配信サービス「Cybele Safe Message (キュベレー・セーフ・メッセージ)」の提供を、アメニディが8月より開始する。

【機密情報配信サービス「Cybele Safe Message」について】
 近年、スマートフォンをはじめとしたモバイルツール・サービスの普及とともに、個人情報や会社情報などを、機密性を保持した状態で、社会のあらゆるところで活用する必要性が高まっている。これに対して両社は、自治体からの各種クーポン提供や、PCR検査の結果通知などに利用できる、LINEを使った安心で安全な通知配信を行う機密情報配信サービス「Cybele Safe Message」を開発した。
 今回の協業では、アメニディの属性暗号技術・アクセス管理技術を、コニカミノルタの画像IoTプラットフォーム「FORXAI(フォーサイ)」が保有している機密情報管理機能と連携させることで、スマートフォンやモバイルを利用した個人向けの安全・安心な情報配信サービスを実現させた。

コニカミノルタとアメニディの機密情報管理・配信サービス

【「Cybele Safe Message」の活用事例 】
クーポン配信の例
 事業者、自治体など、クーポンを配布する側は、それが一部の使用者に集中したり、不正に使用されることを懸念している。本サービスでは、クーポンの不正転送、漏洩による不正利用を属性暗号化による情報アクセスコントロールによって、クーポンの使用回数を制限することによって一部のユーザーに利益が集中することがなくなる。不正使用に対してはサービスからキックアウトできる。
PCR検査の例
 PCR検査結果の連絡には、LINE経由で暗号化された検査結果が配信され、これとは別に鍵データが配信される。第三者が暗号化された検査結果を不正に取得しても、不正者の取得した鍵では解錠できないので検査結果のプライバシーが保たれる。また鍵の取得、復号化(閲覧)の履歴から情報閲覧のトレーサービリティも備えているので、「検査サービスの開始、終了」のワークフローの監視にも役立つ。