コニカミノルタ 世界最大規模の国際印刷・メディア産業展「drupa 2024」に出展
コニカミノルタ 2024年3月25日発表
コニカミノルタは、5月28日から6月7日までドイツ デュッセルドルフで開催される世界最大規模の印刷・メディア産業展「drupa(ドルッパ)2024」のブース8Bにて、業界最大級となる2,400㎡で出展する。
コニカミノルタはデジタル印刷により、付加価値の高い印刷物を高い生産性で提供することで、印刷会社の持続的成⻑と事業拡大を支援する。
drupaでは、"See the Potential in the Future of Print"をテーマに、⻑年印刷に関わる人々に寄り添うことで培った独自の技術とノウハウを最大限に活用し、印刷会社の将来像を提案する。
コニカミノルタは、印刷工程の自動化・省力化を推進し、スループットを最大化することを最優先課題としている。印刷の準備に必要な定型業務時間を短縮することで、印刷工程全体の生産性が向上し、オペレーターのストレスが軽減する。同時に、印刷会社が求めるプロフェッショナルな品質に拘ることで、印刷会社に対する顧客の満足度と信頼を高める。また、熟練した技術や経験を持たないオペレーターでも快適に作業し、高いパフォーマンスを実現できるよう各種の支援機能を提供することで、印刷会社の労働環境の改善や環境負荷の低減、事業継続性に貢献する。
■出展内容
(1)次世代B2サイズHS-UVインクジェット印刷機「AccurioJet 60000」(初出展)
2016年の発売以来世界中で、各種印刷用紙やPVCプラスティックなど様々な印刷用途に使用されているAccurioJet(アキュリオジェット) KM-1/KM-1eの品質と機能をさらに強化した最上位機種AccurioJet 60000を初出展する。6,000枚/時の高生産性と自動化・省力化を向上させたスループットの最大化に加え、HS-UV(High-definition, Single-pass UV)インク使用により、オフセット印刷に迫る高画質・艶感の再現性はそのままにハイレベルな色安定性を簡単操作で実現する。
(2)印刷・加飾・後加工の統合生産システム「AlphaJET」(MGI社との共同出展)
パッケージ印刷では、印刷物にスポットニスによるレリーフ感や箔押しなどの加飾を施すことで高級感の演出や顧客の嗜好に合わせたニーズに対応しているが、これらの版の作成や各工程が多くの会社や部署に分散しているため、余分な印刷の発生や時間の消費が課題となっている。
コニカミノルタがパートナーであるMGI Digital Technology(本社:フランス)とともに提供するAlphaJET(アルファジェット)は、インクジェット印刷から加飾印刷や後加工も含めた一気通貫の生産システムである。パッケージ印刷でデジタル化の妨げになっていた工程間の連携を1つのシステムに統合することで、工程時間の大幅な短縮、設置床面積や廃棄物の削減、クリーンな労働環境を実現する。
今回のdrupaで、初めて動態でのフルシステム展示をする。
(3)独自技術による印刷ワークフロー全体の効率化支援
コニカミノルタは、トナー方式のプロダクション機でデジタル印刷市場に参入して以来、顧客の印刷ワークフローに入り込みながら課題を把握し、その独自技術により解決することで高い評価を得てきた。独自のセンシング技術を応用したIQ-501をはじめとする自動測色管理・自動検品機能を備えた品質最適化オプションやカラーマネジメントツールでは、習熟度や経験を必要としない印刷工程の大幅省力化と効率的な運用を実現している。
画像IoTプラットフォームFORXAI(フォーサイ)の技術応用では、印刷機の稼働状況可視化によるダウンタイムの削減や、AMR(Autonomous Mobile Robot)による印刷用紙の配送自動化システム、アーム型協働ロボットなどを展示し、工程省力化と印刷現場の安全・安心を提案する。
(4)幅広い用途に広がるインクジェットヘッド技術
コニカミノルタは、祖業のカメラとフィルム事業で培った精密加工技術とケミカルの技術を強みとしたインクジェットヘッドを自社のデジタル印刷機に使用するとともに、サイン用大判プリンターメーカーをはじめ多種多様な産業用プリンターメーカーにグローバルに提供している。さらにハイギャップ印刷が可能な強みを生かし、今後成⻑が見込まれるダンボールや建材に加え、工業用途への応用を拡大していく。