東芝グループの研究開発新棟「イノベーション・パレット」を開所 川崎市・小向事業所内に

東芝 2024年2月26日発表


 東芝は、東芝グループの先端研究開発のランドマークとなる研究開発新棟「イノベーション・パレット」を川崎市にある東芝グループの小向事業所内に開所し、2月26日にオープニングイベントを開催した。新棟は、約340億円を投じて昨年11月に竣工し、コーポレート(本社)の研究開発機能と、東芝デバイス&ストレージ株式会社の半導体事業部および研究開発部門を集約した上で、今年1月より執務を開始している。

 東芝は、現在の研究開発センターの前身となる中央研究所を1961年に設立し、これまで日本語ワードプロセッサやNAND型フラッシュメモリなど、数多くの世界初・日本初の技術を生み出し、人々の生活の利便性や豊かさの向上、社会課題の解決につなげてきた。現在、東芝グループは、「カーボンニュートラル・サーキュラーエコノミーの実現」「誰もが享受できるインフラの構築」「繋がるデータ社会の構築」を目指し、かつてない地球規模の課題解決に向け取り組んでいる。この実現には、社内外の英知を結集させた革新的技術の開発と社会実証が不可欠であり、2023年9月にドイツに新たな技術拠点「リジェネラティブ・イノベーションセンター」を開設するなど、東芝グループではこれを実現する体制構築を進めている。

 今般開所した新棟は、東芝グループの技術の最重要拠点である。地球規模の課題解決に向け、新棟に集う研究者やスタッフ、顧客やパートナー、来訪者の多彩な個性を「色」に例え、混ぜ合わせて共に未来を描き、イノベーションを生み出す場「パレット」にしたいという思いを込め、「イノベーション・パレット」という名称とした。新棟は、研究開発の場として「Activity-Based Working(ABW)」「共創空間」「ライブ実験場」という3つの特長を備え、イノベーションを加速させる。

【「イノベーション・パレット」の概要】
《所在地》 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地
《建物構造》 鉄骨造
《建築面積》 約10,400㎡
《延床面積》 約73,400㎡
《建築規模》 高層棟13階建(スカイデッキ含む)、低層棟4階建
《収容人数》 約3,000人
《着工》 2022年8月
《竣工》 2023年11月
《投資額》 約340億円