FBJと富士フイルムRIPCORD 国際協力銀行の文書情報管理システムを構築しDXを支援

 富士フイルムビジネスイノベーションジャパン(FBJ)と富士フイルムRIPCORD合同会社は、国際協⼒銀⾏が保有する⼤量の紙文書を電子化し、文書の検索・閲覧・管理を容易にする文書情報管理システムを構築することにより、同⾏のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援すると、8月18日に発表した。
 同⾏では、コロナ禍におけるテレワークの浸透を受け、過去に作成された稟議書などの文書をオフィス外から参照したいという従業員ニーズの高まりに対し、数万冊に及ぶ文書が紙で保管されているため、オフィスに出勤しないと参照できないという課題を抱えていた。また、同行ではさまざまな業務のデジタル化を推進し、業務の効率化と場所を選ばない情報システム基盤の構築を目指していた。
 そこで、富士フイルムRIPCORDが、同社独自のロボット技術を活用し、同行が保有する⼤量の紙文書を⾼速で電子化するとともに、電子化した各文書の属性情報をOCRにより抽出・付与。さらにFBJが、同社が販売する文書管理ソフトウェア「ArcSuite」をベースに、システム上で文書の検索・閲覧・管理を可能とする同行専用の文書情報管理システムを構築した。本システム活用により、リモートワークの環境が整うだけでなく、過去の文書の全文検索や属性検索が可能となり、保管文書の閲覧が容易になることで、業務の効率化も実現する。

富士フイルムRIPCORDの電子化技術について
 富士フイルムRIPCORDは、独自のテクノロジーを活用することで、従来人手に依存していた電子化の前処理から、文書のスキャン(用紙の判定やステープル外しを含む)、品質確認、属性情報の抽出・付与を自動化し、さらにデータ活用環境の構築までを行うことで、工程全体における生産性・品質の大幅な向上を実現する。