OKI 製造DXを実践する旗艦工場「本庄工場H1棟」が本格稼働開始

OKI H1棟稼働開始のテープカット
テープカットをする(左から)OKIの篠原理事・本庄工場長、西村執行役員、森社長、本庄市の吉田市長、大成建設の浅田執行役員関東支店長

 OKIは、OKI本庄地区(埼玉県本庄市)の新工場「OKI本庄工場H1棟(以下 H1棟)」が、このほど本格稼働を開始したと、7月6日に発表した。H1棟は、同社が6月に発表したDX新戦略のフラグシップファクトリーである。OKIは、H1棟において製造業のDXを実現するソリューションコンセプトManufacturing DXを実践してモノづくり基盤の強化をはかるとともに、ここで実証された技術、プロセス、ノウハウを「外部化」し、製品、ソリューション、さらには「モノづくり総合サービス(EMS/DMS)」としてお客様に提供することで、お客様の製造部門などにおけるDXを支援していく。

 H1棟では、最新のAI画像解析技術により製品検査・品質管理の精度向上と自動化・省力化を実現する外観異常検査システムや作業行為判定システム、変種変量生産で頻繁に行うライン変更に効率的に対応する協働ロボットや自社開発の自動搬送システムなど、Manufacturing DXを構成するさまざまな技術を実践している。

OKI工場 自律走行搬送ロボ
テープなどのガイドが不要な自律走行搬送ロボット
OKI工場のAIによる外観検査
プロジェクターでナビゲーションする組立工程支援と、エッジ端末の画像AI解析による外観検査を行っている

 「センシング」「ネットワーク」「インテリジェンス」「ロボティクス」「ユーザー・エクスペリエンス」の5つの技術基盤を持つOKIのAIエッジ技術と、長年蓄積してきた高い生産技術、ノウハウを融合したフレキシブルな生産体制として運用していくなかで、これらの技術やプロセス、ノウハウをさらに高度化し、お客様やパートナーとの共創も活用しながら、製造現場のDXを実現する商品として「外部化」していく。

 H1棟は、高い環境性能を備え、地元産の秩父杉の使用など地域社会との共生に配慮した工場としても注目されている。今後も、お客様、パートナー、地域社会の声に応え、「社会の大丈夫をつくっていく。」持続可能なスマート工場を目指していく。

OKI本庄工場H1棟外観
OKI本庄工場H1棟外観

【新工場概要】
《名称》 OKI本庄工場H1棟
《従業員数》 約400名
《面積》 敷地=9,789㎡、延床=18,838㎡
《階数》 地上2階建て 全面免震構造の鉄骨造
《総工費》 約60億円
《主な生産品目》 通信端末、AIエッジコンピューター、社会インフラシステム、EMS/DMSなど