リコー B2サイズ対応の枚葉インクジェット・プリンティング・システムを発売

新開発の水性顔料インクと乾燥システムで低コスト運用と高品質を両立

リコー 2023年12月14日発表


 リコーは、国内商用印刷市場向けに枚葉(カットシート)式の高速インクジェット・プリンティング・システム「RICOH Pro Z75」の発売を2023年12月19日に開始する。

RICOH Pro Z75

 新製品は、リコー初となる、印刷事業者向けのB2サイズ対応の枚葉インクジェット・プリンティング・システムである。片面最大4,500枚/時の高速出力、1,200dpi×1,200dpiの高解像度に加え、自動両面印刷機能の搭載により、印刷事業の現場の生産性向上に大きく貢献する。また、シンプルな操作性により、スキルレスでのオペレーションを実現し、人材不足や技能継承問題における業務課題を解決する。
 新製品は、2021年5月に発表した高速インクジェット・プリンティング・システムの一部仕様を変更した製品である。
 新製品においては、新開発の水性顔料インクを採用、さらに新開発の乾燥システムを搭載している。新しい水性顔料インクは、少ない量で液滴を形成できるため、ランニングコストを抑えた運用が可能となり、中小ロット印刷業務のデジタル移行を後押しする。また、水性顔料インクで発生するコックリング(ひじわ)を強力に低減させる新開発の乾燥システムを搭載したことにより、両面印刷でも高品質な仕上がりを実現する。乾燥にかかる待ち時間も削減し、後工程を含めたトータルでの業務効率化を実現する。
 これらの新開発技術により、さらなる価値を提供することで、印刷事業者の顧客の事業拡大をサポートするパートナーとして貢献していく。