Sansanのデータベースを活用しDM施策を一元管理 新機能「DM送付オプション」搭載

 Sansanは、営業DXサービス「Sansan」に新たな機能として「DM送付オプション」を搭載すると、12月12日に発表した。これにより、ユーザーはSansan上で送付先リストの作成、素材入稿、通数・形態の設定、発送まで簡単な操作で一括して申し込むことができる。
 本機能の提供により、DMをSansanの顧客データと紐付けて一元管理するとともに、接点情報として蓄積することで他の営業・マーケティング活動に活用できるようになる。Sansanに搭載された企業データベースや接点データベースの活用手段を増やすことで、オンライン・オフラインのハイブリッドな営業アプローチを後押しする。

 Sansan上には、名刺だけでなく、メール署名、ウェブフォームからの問い合わせなど、あらゆる接点情報が蓄積されている。これらの接点情報と企業情報を組み合わせることで、接点がある企業のみならず、接点のない企業の情報も含めたユーザー独自のデータベースをSansan上に構築することができる。
 本機能では、データベース上でターゲティングされた顧客に対しDMの送付作業をワンストップで行うことが可能となる。小ロットから発送が可能なため、各部門やグループ単位でもオフラインチャネルを活用することができる。本オプション機能は、DMのソリューションに実績のある、(株)ネクスウェイの「NEXLINK オンデマンド便サービスAPIタイプ」と連携することで実現する。

DM送付オプションの仕組み

■DM送付オプションについて
・最適な送付リストを作成
 Sansanのデータベースから、メール未開封先や未接触のキーパーソンなど、アプローチの条件にあわせて柔軟な条件で送付リストの作成が可能である。そのため、適切な相手に送付されないことで未開封のまま破棄されるケースを防ぎ、開封率の向上が期待される。

・各部門やグループ単位での施策にDM送付を活用
 小ロットでの利用に限定されることが原因でDM施策を見送る部門・部署が多く存在する中で、DM送付オプションは1通からの小ロットにも対応している。そのため、各部門やグループ単位でピンポイントにターゲティングした顧客に、マーケティング施策にとどまらず営業施策としてもDMを送付できるようになり、全社での施策成果の最大化を実現する。また、最短3営業日後に発送されるため、ビジネスチャンスを逃さない。

・DM送付業務を効率化
 DMの作成は制作プロダクション、送付は配送業者と発注先が異なる場合、業務が煩雑化し、送付業務の効率化が課題となる。DM送付オプションは、発送リストを作成し、通数・形態・発送日を選択し素材をアップロードするだけでDMの送付が可能である。Sansan上の簡単な操作で送付リストの作成から発送までをワンストップで行うことができるため、DM発送にかかる工数や手間の大幅な削減を実現する。

・不達管理をしてコストを削減
 過去に届かなかった宛先リストをデータベースから照合し、あらかじめ対象から除外できるため、発送したDMが不達で戻ってくることによる無駄なコストを削減する。

 今後は、企業・人物単位で、どんな内容でDMが送られたかをSansan上に蓄積させ、顧客へのアプローチを網羅的に把握することにより適格なマーケティング施策や営業活動をサポートする「配達/不達履歴のSansan連携」や、入稿素材を簡単に作成できる「クリエイティブサポート機能」、シーンや用途に合わせたDM施策の実行をサポートする「高級紙・変則紙の対応」などを実装予定である。

■料金体系について
 本機能は、SansanのSMARTプランのStandardまたはEnterprise Editionの契約企業であることが利用条件である。DM送付可能通数に応じたプランを用意している。
 また、12月末までにいずれかのプランに申し込んだ顧客には、無償での送付通数追加付与がある。