富士フイルムBI セキュリティー強化と環境負荷を低減 高速A3モノクロ複合機を発売

Apeos 7580/6580/5580
Apeos 7580/6580/5580
オプションのオフセットキャッチトレイ装着時

 富士フイルムビジネスイノベーション(富士フイルムBI)は、デジタル複合機「Apeos」シリーズの新商品として、最大75枚/分の高速出力に対応し、セキュリティー機能を強化したA3モノクロ複合機「Apeos 7580/6580/5580」を12月16日から発売すると、11月24日に発表した。年間販売目標台数は、国内で3,000台。

 「Apeos 7580/6580/5580」は、官公庁や金融機関、教育機関など、主に紙での書類保管・管理を必要とする企業・団体向けに、最大75枚/分のコピー・プリント速度や1パス両面自動読み取りによる毎分270ページのスキャン速度に加え、針無しステープル機能やZ折り・三つ折りなど多彩な後処理工程にもオプション対応した、業務効率化を支援する複合機である。

 同社は、これまでも多様化・巧妙化を続けるさまざまなセキュリティー脅威に対抗するため、複合機のセキュリティー機能を強化・拡充してきた。新製品では、より堅牢なセキュリティー機能を提供するために、ネットワーク接続の安全対策や機器に蓄積されているデータの情報漏えい防止対策をさらに強化。具体的には以下に対応している。
(1) 米国セキュリティー対応基準「NIST SP800-171」に準拠
(2) 無線LANのセキュリティーを強固にした新しいプロトコル「WPA3」への対応
(3) 国際標準規格制定団体のTrusted Computing Group(TCG)が策定した、最新の暗号化規格に適合させたセキュリティーチップ「TPM(Trusted Platform Module)2.0」の採用
(4) プリンター起動時のプログラム診断機能を強化

 また、新製品は、従来機と比較してエネルギー消費効率を向上しており、国際エネルギースタープログラムVer3.0とグリーン購入法に適合している。加えて、センサーが利用者の有無を検知し、自動的にスリープモードを解除するSmart WelcomEyesを搭載しており、機器使用時の環境負荷低減に貢献する。
 出力の後処理工程においては、金属針の廃棄物削減と安全性を向上するために、独自開発の針無しステープル対応フィニッシャーをラインアップに追加した。針無しで最大10枚までの文書を1か所または2か所綴じることが可能である。他にも、100枚までのステープルに対応したフィニッシャーやZ折りや三つ折りに対応した紙折りユニットなどの機能を使用することで多彩な後処理工程を実現する。
 税別標準価格は、「Apeos 7580」が370万1,000円〜、「Apeos 6580」が322万3,000円〜、「Apeos 5580」が275万5,000円〜。