リコーエレメックス 狭いスペースでも多様な搬送物に対応する無人搬送車を発売

RICOH AGV 3000L
RICOH AGV 3000L

 リコーエレメックスは、生産現場や物流現場において、狭小スペースや多様なレイアウト、荷物形状に対応して物品の搬送を行うAGV(無人搬送車)の新製品「RICOH AGV 3000」を10月20日に発売すると、9月5日に発表した。
 本製品は、搬送ルートの認識手法として光学式を採用しているため、一般的な黒色ビニールテープで搬送ルートのコースを安価に作成できる。前モデルと比較して小型化を実現し、通路幅が限られるような場所でも既存設備を動かさずに、小回りを利かせて走行が可能である。また、走行性能や搬送性能を強化し、既存設備に応じたカスタマイズがしやすいため、大幅な設備の変更をせずにオペレーションコストを抑えながら、現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)に貢献する。
 本製品のデモンストレーションを、9月13日から9月16日まで東京ビッグサイトにて行われる「国際物流総合展2022 Logis-Tech Tokyo 2022」の、株式会社TANAXのブース内で行う予定である。

【「RICOH AGV 3000」の主な特徴】

  • AGVで一般的な磁気式と比較して、ラインの敷設費用が安価に抑えられる光学式を採用。黒色を認識する画像認識誘導方式のため、市販の黒色ビニールテープでコースを作成するだけで走行可能で、技術者・専門家による設計がなくてもコースの修正・変更が容易に行える。現場に合わせた柔軟なコース作りにより、従来の業務の流れを大きく変えずに導入が可能である。
  • 搬送部は、標準品の他、お客様の要望に応じてカスタマイズした形状での納品が可能である。
  • 工場や倉庫の狭い通路を走行できるコンパクトな仕様で、最大積載重量200kg、最高速度60m/分と、人の歩行と同じ速さで搬送できる。棚車やかご車を持ち上げて運べるため、受け渡しに人手が不要となり、省人化に貢献する。
  • 搬送物との連結部分がカスタマイズしやすい構造で、周辺設備との連携もできるため、AGVから直接コンベヤに移載するなど、お客様の搬送物に合わせた対応が可能である。
  • 倉庫管理や生産管理などの上位のシステムと連携したAGVの走行管理ができるため、工程の全体的なコスト低減に貢献する。