東芝テック フードコート向けモバイルオーダーシステム発売 複数テナントまとめて注文

 東芝テックは、フードコートなど複数テナントで運営している施設向けに、複数テナントまとめて注文、決済ができるモバイルオーダーシステム「SkipOrder(スキップオーダー)」を6月20日に発売したと、同日発表した。5年間で約100施設への販売を目指す。

 従来のフードコートでは、消費者は、注文したいテナントごとにメニューを確認し、列に並んで注文、決済をする必要があるなど、テナント間の移動の負担があった。一方、テナントは、調理に加えて決済、調理完了を知らせる呼びベルの管理、料理の引き渡しなど接客対応についても並行して行う必要があった。
 「SkipOrder」は、注文、決済、受取までを消費者のスマートフォンで完結できるため、フードコートなどにおける快適な飲食環境を提供するフリクションレスサービスである。消費者がセルフで注文、決済を行うことで、テナントは接客対応の負担が軽減されるとともに、消費者のスマートフォンへ直接呼び出しをするため、呼びベルの管理も不要かつ設備コストの削減にもなる。さらに、接客対応の効率化により、消費者とテナントスタッフの接触機会を低減し、新型コロナウイルス感染リスクの軽減および利便性向上にも貢献する。

【「SkipOrder」の主な特長】
消費者のメリット
 ・テナントごとに並ぶ必要がなくなり、席に座ったままゆっくり注文できる。
 ・複数のテナントの注文をまとめて決済できる。
テナントのメリット
 ・従来の接客対応の負担が軽減し、調理に集中できる。
 ・キャッシュレス決済により、現金の受け渡しが不要となり、衛生的である。
 ・呼びベルの管理が不要となり、コスト削減が可能である。
デベロッパのメリット
 ・混雑状況の表示により消費者の来店時間を分散させ、閑散時間帯でも集客が見込める。
 ・時間帯分析、客層分析等の多様な売上帳票をラインナップとして取り揃えており、客層にマッチしたテナントをリーシングするなど、さらなる来店促進のアクションに活用できる。