富士フイルムビジネスイノベーション 上海の複合機工場を一転閉鎖へ 連結子会社の持分譲渡実行を中止

 富士フイルムビジネスイノベーション(FFBI)は10月24日、去る7月20日に発表した、同社連結子会社FUJIFILM Business Innovation (China)が保有する、主に中低速の複合機・プリンターを生産するFUJIFILM Business Equipment Shanghai(中国上海市、以下 本工場)の全出資持分を、億和集団有限公司(EVA社)傘下の億和精密工業(威海)有限公司(EVA威海)に譲渡(以下、本譲渡)することを中止したと発表した。
 本譲渡の準備過程において本工場従業員の早期退職希望者が想定以上の人数に達し、本工場の今後の稼働見通しが不透明になったことから本譲渡中止を決定した。なお、本工場での生産活動は2023年5月31日(予定)で終了し、2024年半ば(予定)に本工場を閉鎖する。
 本譲渡の中止に伴い、2022年7月19日付けで締結した、FFBIとEVA社との基本合意書、およびFUJIFILM Business Innovation (China)とEVA威海との出資持分譲渡契約の双方について、終了する合意書を、各契約当事者間で2022年10月23日に各々締結した。