NEC PLMソフトウェア「Obbligato」を刷新 製造ライフサイクル全体の最適化と意思決定高度化

日本電気 2026年7月28日発表


 NECは、国内シェアNo.1のPLM(Product Lifecycle Management)ソフトウェア「Obbligato(オブリガート)」を刷新し、「Obbligato R5」として10月より提供開始する。

 Obbligato R5では、強みであるエンジニアリングチェーンとBOM(Bill of Materials:製品構成表、部品表)管理を発展させ、ものづくり全体で分断・重複していたデータの循環を実現するとともに、AIの活用や環境BOM・含有化学物質などの環境情報との連携を強化する。ものづくりの基準情報であるBOMやBOP(Bill of Process)などを「ものづくりマスター」として中核に据え、エンジニアリングチェーンやサプライチェーンなど5つのチェーンの業務とデータをシームレスに連携する。
 これにより、データを横断的に活用し、迅速かつ的確な経営判断が可能となる。さらに、将来のシステム更新時にも負担とならないバージョンアップ不要なアーキテクチャを採用し、継続的な価値提供と変化に強い持続可能な ものづくりを実現する。

Obbligatoで目指す、ものづくり全体の高度化イメージ
Obbligatoで目指す、ものづくり全体の高度化イメージ

■Obbligato R5の特長と提供価値
(1)「ものづくりマスター」を中核とした、データに基づく経営判断の支援
 設計から製造、サービスや環境までをつなぐ基準情報を「ものづくりマスター」として中核に据えることで、各工程の情報が循環する「ものづくりマスター基盤」へと進化する。Obbligatoに基準情報を一元化することで、エンジニアリングチェーンからサプライチェーン、サステナブルチェーンまで、5つのチェーン全体のデータを正確に統制できるようになる。さらに、ERPやMES、IoTなどの基幹システムや生産現場の実績データと連携することで、設計段階の計画と現場実績との差を可視化・分析することが可能になる。基準情報を起点として、5つのチェーン全体でデータが循環し、現場の改善だけでなく、全社レベルでの持続的な経営改善を強力に推進する。これにより、経営判断の精度とスピードを大幅に高め、ものづくりの変革を支援する。

(2)バージョンアップ不要な基盤による持続的な進化と機能強化
 新たな基盤アーキテクチャの採用により、大規模な改修作業を行うことなく、常に最新の状態で利用できるバージョンアップ不要な基盤を実現した。この仕組みにより、システム更新が巨大なプロジェクトになることを防ぎ、新機能の追加や周辺システムとの連携もスムーズに行える。各工程を高度化する業務機能は、年に数回のサイクルで順次リリースされ、顧客は状況に応じて必要な機能をいつでも追加・拡張できる。また、サブスクリプション方式の採用により、初期投資を抑え、IT投資の平準化や運用負荷の低減も実現する。具体的には、市場の多様なニーズに即応できる150%BOMの活用や、最新のAI機能なども運用を止めることなく柔軟に取り込むことが可能である。これにより、市場の変化や法規制、技術進化にも迅速に対応し、ものづくり全体を支えるデータ基盤へと進化している。

(3)CMP連携による環境情報の一元管理
 NECが今秋より提供を予定しているCMPアプリケーションと連携させることで、サプライチェーン全体の含有化学物質情報を一元管理できる。これにより、トレーサビリティの確保や環境法規制対応の効率化に加え、リスクの低減や環境対応における競争力強化につながる。設計から製造、サービスや環境まで、あらゆる工程のデータに対応しているため、化学品メーカーから部品・製品メーカーまで、ものづくりに関わる幅広い企業で活用可能である。