リコー 「RICOH Innovation Fund Ⅱ」を通じてIntellectに出資

リコー 2026年9月15日発表


 リコーは、CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)ファンド「RICOH Innovation Fund Ⅱ」を通じて、企業向けメンタルマネジメントプラットフォームを展開するIntellect Company Pte. Ltd.へ出資した。
 近年、人的資本を企業の持続的な成長と競争力の源泉として捉える考え方が広がる中、従業員のウェルビーイング向上やメンタルヘルス支援は、企業経営における重要な課題となっている。働き方の多様化やグローバル化の進展を背景に、従業員が抱えるストレスや心身の課題は複雑化し、メンタルヘルス支援に対する需要は世界的に高まっている。
 一方で、こうした支援を担う専門人材は世界的に不足しており、今後さらなる需給のひっ迫が見込まれている。このため企業には、従来のストレスチェックや相談窓口の設置にとどまらず、デジタル技術も活用しながら、予防や早期対応から継続的なケアまで、一人ひとりの状況に応じた支援を幅広く届けることが求められている。
 Intellectは、シンガポールを拠点とするメンタルヘルステック企業である。セルフケア、コーチング、カウンセリング、組織分析など一連の支援を提供する企業向けメンタルマネジメントプラットフォームを展開しており、企業向けダッシュボードによる組織状態の可視化や、多言語・多文化環境に対応した支援を強みとしている。世界100カ国以上・120言語以上に対応し、400万人以上のユーザーに利用されている。多様な働き方や文化的背景を持つ従業員への支援基盤を構築している点も特徴である。

 リコーは、CVCファンド「RICOH Innovation Fund Ⅱ」を通じて、「創造性発揮の支援」を重点投資領域の一つに掲げ、スタートアップへの投資および共創活動を推進している。創造性やパフォーマンスの発揮を支える上で、一人ひとりの心身の健康は重要な基盤であるという考えのもと、このたびIntellectへの出資を行なった。なお、本件は、「RICOH Innovation Fund Ⅱ」における初の出資案件となる。
 リコーは、今回の出資を通じてIntellectの事業成長を支援するとともに、メンタルヘルスおよびウェルビーイング領域における知見を深め、働く人の創造性発揮を支える新たな価値創出につなげていく。また、今回の出資をきっかけに、Intellectが有する人的・組織的なウェルビーイングに関する知見と、リコーがワークプレイスエクスペリエンス事業を通じて培ってきた働く環境に関する知見やデータを生かした、将来的な共創の可能性も検討していく。