OKI 山梨中央銀行にセルフ操作型入出金機納入開始 窓口取り扱い業務約9割軽量化へ

 OKIは、山梨中央銀行における営業店次世代型ハイカウンター(現金授受をともなう手続きを行う窓口)の導入に向けて、現金の入出金をお客さま自身で実施することが可能なセルフ操作型入出金機「SmartCashStation」の納入を開始した。
 同商品は、お客さまの利便性向上、窓口業務軽量化など、銀行窓口取引におけるDXを実現する。4月4日より山梨中央銀行田富支店で運用を開始し、全店舗に展開する。
 「次世代型ハイカウンター」は、山梨中央銀行がOKIとの共創により構築した、営業店の業務効率化とお客さまサービス向上を実現する新しい窓口システムである。山梨中央銀行が開発した「タブレット受付システム」とOKIが開発した「SmartCashStation」をOKIの接客支援ミドルウェア「CounterSmart」で連携し、タブレットへの取引情報の入力とお客さま自身による現金の取り扱いを実現する。山梨中央銀行では、2021年7月に柳町支店で「次世代型ハイカウンター」の試行をスタートし、その後、さらに3店舗で試行を行った。この結果、ハイカウンター業務の9割を軽量化することができ、業後の精査等を含む後方処理の削減もできたことから、「次世代型ハイカウンター」の全店展開を決定した。OKIは、これにともない、「SmartCashStation」を同行の全店舗に納入する。
 「次世代型ハイカウンター」の展開により、各店舗の窓口ではお客さまの伝票記入レス・行員のオペレーションレス・現金ハンドリングレスの3つの「レス」が実現できる。来店したお客さまは、行員のサポートにより「タブレット受付システム」および「SmartCashStation」を用いて取引を行うので、従来のような紙の伝票記入が不要になるとともに、待ち時間が短縮される。これにより、お客さまの負担軽減・利便性向上とともに、現金管理を含む行員の窓口業務が軽量化され、お客さまへの適切なアドバイスなど相談業務の充実が図れる。