OKI ロボットやエッジデバイスを遠隔で一元管理するためのアプリケーション開発ツールを開発

OKI 2023年11月14日発表


 OKIは、ロボットや各種センサー、カメラなど多種多様なエッジデバイスを遠隔から一元管理・運用・制御するアプリケーション開発に必要なツール一式をまとめた「ROMBOX SDK(ロムボックス エスディーケー)」を開発したと、11月14日に発表した。「ROMBOX SDK」をOKIのリモートDXプラットフォーム技術「REMOWAY(リモウェイ)」と連携させることで、業務特性にあわせたエッジデバイスの一括管理と遠隔制御を実現するアプリケーションを容易に開発することができる。12月にAndroid OS版プロトタイプの提供を開始し、共創パートナーとの運用検証を経て2025年の商用化を目指す。

 いわゆる「2024年問題」に代表されるようにあらゆる産業での労働力不足が予測される中、飲食店の配膳や商業施設の清掃、オフィスでの警備などにロボットの導入が加速している。こうした導入・運用においてカギとなるのは、単一業務の効率化ではなく複数業務の一元管理による効率化であり、業務特性にあわせて人やセンサー、さらには自動化設備など他業務のエッジデバイスとの共存や協調をはかるためのアプリケーション開発が不可欠である。しかしその実現のためには、デバイスごとに専用APIを開発する必要があり、さらには業務間のデータ流通の仕組みが必要となるため、現場での開発負担の増加やエンジニア確保が課題となっていた。

 「ROMBOX SDK」は、多種多様なロボットやエッジデバイスの一括管理と遠隔制御を実現するアプリケーションを現場の負荷を増やすことなく容易に開発できるよう、プログラム、API、サンプルコードなどをパッケージ化したものである。REMOWAYと連携し、複数のデバイスを橋渡しして情報をやりとりするためのツールやプロトコルをまとめたAPIが含まれており、さまざまな役割のサーバーが連携する分散アプリケーションの構築、およびアプリケーション間の連携を支援することで、これらの課題を解決する。

 「ROMBOX SDK」によって
(1)現場に導入された多様なエッジデバイスのマルチ連携
(2)各エッジデバイスのステータスの一元的なスケジューラー管理
(3)エッジデバイスからのリアルタイム情報を活用したアクションプラン管理
(4)各分野のAI監視システムとの連携による、異常検知結果に応じた最適なアクションプラン選択
など、業務に特化した一括管理や制御を実現するアプリケーションを開発し、REMOWAYと連携させることで、現場業務へのロボットやエッジデバイスの導入をスムーズに進め、複数業務の一元管理による効率化を容易に実現できる。

OKI ROMBOXアプリケーションとREMOWAYの連携ネットワークのイメージ図
ROMBOXアプリケーションとREMOWAYの連携ネットワークのイメージ図