OPEReとエプソン 入院前の患者情報取得による業務効率化などの実証実験を川崎幸病院にて開始

OPERe/セイコーエプソン 2023年4月21日発表


 OPEReと、セイコーエプソン(以下 エプソン)は、患者の入院手続きをサポートし、電子カルテの既存システムを生かしたまま業務負担の軽減を図る新たな病院向けDXサービスに関する実証実験を、社会医療法人財団石心会 川崎幸病院(神奈川県 川崎市)にて、6月より開始すると、4月21日に発表した。

■患者の医療安全と病院経営に直結する入院前の患者情報
 手術や検査に伴う入院診療を病院が患者に提供する際、患者は多くの情報を紙面に記載する必要がある。これは、手術・検査を安全に実施し、病院にとっても手術・検査中止といった機会損失を避けるためである。また、患者は複数の検査を受ける際、重複した質問に答えることもある。
 医療スタッフは、患者情報の一元化を担保するために、患者情報を電子カルテに転記している。この転記作業は、多くの時間を要し、昨今の医療現場における業務負荷の原因のひとつでもある。
 今回の実験では、患者の重複記載、医療現場の転記という課題を解決することを目的に、患者がスマートフォン上で回答した情報をOPEReが提供する「ポケさぽ」およびエプソンが提供する「Epson Connect API」及び「Document Capture Pro」を経由して、川崎幸病院の電子カルテシステムに情報を受け渡すことで、現場の効率化及び顧客の医療体験向上への影響を検証する。川崎幸病院の患者へのサービス提供は、2023年6月開始予定である。