エプソン 令和5年度 知財功労賞「特許庁長官表彰」を受賞

セイコーエプソン 2023年4月11日発表


 セイコーエプソン(以下 エプソン)は、このたび令和5年度 知財功労賞において「特許庁長官表彰」(知財活用企業「意匠」)を受賞したと、4月11日に発表した。同社の「知財功労賞」受賞は、平成20年度の「経済産業大臣表彰」(特許活用優良企業)受賞以来で2回目となる。
 表彰式は、4月18日、赤坂インターシティコンファレンス(東京都港区)にて執り行われる予定である。

 「知財功労賞」とは、毎年4月18日「発明の日」に合わせて、知的財産権制度の発展及び普及・啓発に貢献のあった個人に対して「知的財産権制度関係功労者表彰」、制度を有効に活用し円滑な運営・発展に貢献のあった企業等に対して「知的財産権制度活用優良企業等表彰」として経済産業大臣表彰及び特許庁長官表彰を行うものである。両表彰を合わせて、「知財功労賞」と総称している。

 今回、以下の知財活動が評価されての受賞となった。
【受賞理由】
(1)企業パーパスに基づく長期ビジョンが目指す「持続可能でこころ豊かな社会」の実現のため、知財部門が経営や事業・開発部門と緊密に連携して知財戦略を事業戦略と統合した上で主体的(Proactive)な知財活動を展開している。印刷装置については、知財部門が担当役員との戦略共有に基づき、顧客利用シーンまでを想定した商品デザイン開発に参画し、創出された知的財産権(商品の顧客利用シーンのレイアウト意匠を含む)を取得する活動を展開している。

(2)印刷装置においては、印刷装置を配置した顧客利用シーンにて新たな付加価値を創出するようにデザイン開発を行っている。それを踏まえて、印刷装置(単体)の意匠のみならず、改正意匠法を活用して印刷装置が配置された顧客利用シーンのレイアウト意匠(内装意匠)のポートフォリオも構築している。

(3)販売プロモーションでは、改正意匠法により新たに内装意匠が保護対象となり、印刷装置のレイアウト意匠について大判プリンターの分野で初めて意匠権取得できたことを伝え、顧客の関心や共感を得る媒体として意匠権を活用し、さらにその活動を他の機器にも広げようとしている。