エプソン 会津若松市で関美工堂の伝統とデジタルが融合するシェア工房に参画

「ヒューマンハブ天寧寺倉庫」外観
「ヒューマンハブ天寧寺倉庫」外観

 セイコーエプソン(以下 エプソン)は、(株)関美工堂(福島県会津若松市)が旧本社・倉庫を改装して11月7日にオープンした、若手漆職人の自立を支援するシェア工房とカフェやコワーキングオフィスなどを配し、伝統とデジタルが融合する新しい場「ヒューマンハブ天寧寺倉庫」(福島県会津若松市天寧寺町7−38)に参画すると、11月2日に発表した。
 エプソンは、同施設2階のシェア/コワーキングオフィスにおいて、300インチを超える等身大・空間接続プロジェクションウォール、最新鋭のデジタル・オンデマンドプリント環境、クラウドプリントサービスを提供し、地域やパートナーと共に新たなサービスの創出に取り組む。

 福島県会津若松市に本社を置く関美工堂は、1946年に創業し、400年以上続く会津塗の製造・販売などを通じて、さまざまな生活の場における会津漆の普及に貢献している。
 「ヒューマンハブ天寧寺倉庫」は、関美工堂が旧本社兼倉庫(1968年竣工・鉄骨造、敷地面積533坪、延床面積340坪)を改装し、1階は若手漆職人を支援する「スタートアップ/シェア工房」、2階は会津若松のスマートシティ変革に取り組むための「シェア/コワーキングオフィス」などを整備する。地域の伝統産業である漆器業とスマートシティとして先行するデジタル技術が融合し、モノづくりやコトづくりに関わる人々が、出会い、刺激し合う場(Human Hub)となることが期待されている。
 エプソンは2020年7月、福島県会津若松市のスマートシティAiCTに「DXイノベーションラボ会津」を開設し、「スマートシティ会津若松」への参画、AiCTコンソーシアムにおける「スマートホームワーキンググループ」の推進など、持続可能な地方の暮らし実現に向けた取り組みを進めている。
 本取り組みは、エプソンのプロダクトやサービスを広く地域やパートナーに体験してもらうことで、デジタル技術で地域の暮らしを豊かに彩りつつ、お客様と接点を持ち、ニーズや価値観の変化を直接とらえ、持続可能で新たな循環経済を地域と共に確立することを目指す。

ヒューマンハブ 2階イメージ

【エプソンの具体的な取り組み】
(1) 高輝度プロジェクターを2台連結、視界いっぱいに広がる幅7.2m×高さ2.4mの等身大・空間接続プロジェクションウォール
 高精細カメラと組み合わせ、遠隔地と等身大でつながるリアルな体験を楽しめる。遠隔地とのコミュニケーションやワークショップ、ライブコマースなどのイベント、発表会・協定式など幅広く活用できる。(高輝度プロジェクターEB-PU2010B)
(2) 少量多品種で街を彩る最新鋭のデジタル・オンデマンドプリント環境
 地域の事業者や生産者の要望を簡単にカタチにできる最新鋭のデジタル・オンデマンドプリントを可能にする。お店のオリジナルポスターからPOP・ラベル、ポップアップショップや季節限定商品向けに、必要なときに必要な分量だけ無駄なく作成できる。(B0大判プリンターSC-T7750D、4インチラベルプリンターCW-C6020A)
(3) Epson Connect APIと連携したプリンタードライバー不要のvia-atクラウドプリント
 PCやタブレット、スマホからファイルアップロードで簡単プリント、ドライバー不要の印刷機能で、テレワーカーやビジネスマン・学生・フリーランサーにストレスフリーなプリント体験を提供する。低価格高品質のカラープリントが特徴で、プリント費用は、施設利用料とあわせて手間なく自動でキャッシュレス決済される。(エコタンクA3ビジネスプリンターPX-M6712FT)