OKI 高度遠隔運用を実現するリモートDXプラットフォーム技術「REMOWAY」を開発

多種ロボットやエッジデバイスを連携制御

 OKIは、人と多種ロボット、さまざまなエッジデバイスを連携し、遠隔からリアルタイムかつ直感的に現場対応を行うリモートDXプラットフォーム技術「REMOWAY(リモウェイ)」を開発したと、9月27日に発表した。本技術により、現場の業務プロセスの見える化だけでなく、業務特性にあわせたリアルタイムな業務の監視と制御ができる。

OKI リモートDXプラットフォーム「REMOWAY」構成図
リモートDXプラットフォーム「REMOWAY」構成図

 近年、現場の人手不足が深刻化しサービスロボットをはじめとするDXの導入が進んでいる。しかし現場業務の代替が先行し、人の活動との共存や協調など、業務特性にあわせた考慮が足らず、導入後に問題となる事例が増えている。
 そこでOKIは、現場の業務特性に最適な人とエッジデバイスの共存環境を柔軟に構築でき、遠隔からの高度運用を実現するプラットフォーム技術を開発した。

 「REMOWAY」は、人やロボット、センサー、IoT端末、インフラ装置など多種多様なエッジデバイスが混在する環境下でも、柔軟に連携制御ができるプラットフォーム技術です。従来困難であったメーカーが異なる複数ロボットの遠隔運用、既設の各種センサー・端末・インフラなどの遠隔モニタリングに有効な解決策となる。また、複数拠点を1:Nで運用、さらにM:N運用へ拡張できるため、現場の人材不足を解消する省人化や業務効率化だけでなく、人手を増やさずにサービス領域の拡大にも柔軟に対応することができる。

 OKIは、技術開発拠点であるOKI蕨システムセンターにおいて、「REMOWAY」による、さまざまなエッジデバイスを連携した実証実験を、共創パートナーと推進している。現在は、スマート・ロボット「temi」(Robotemi社)を使用した警備巡回・接客案内や、エレベーターに「Ville-feuille」(三菱電機ビルソリューションズ)を導入しロボットと連携させ複数フロアーの自動巡回を行うなどの実証実験を行っている。
 今後、労働力不足が深刻になっている商業施設、介護施設、工事現場、公共施設などの業務領域において、共創パートナーとともに「REMOWAY」の効果検証と改善をすすめ、2024年〜2025年の社会実装を目指す。

【「REMOWAY」の主な特長】
(1) エッジデバイスが接続しやすいHTTP/MQTTのインターフェースを備えている。現場のエッジデバイスと運用センターを最適かつ柔軟に連携可能。
(2) エッジデバイスから取得されたデータをリアルタイムでモニタリングできる。また、利用者の視認性に合わせ、収集情報からアクションプランやエスカレーションを一元化して表示可能。
(3) メーカーが異なるロボットは、OKIのエッジモジュール「ROMBOX」を使用することで、運用ができる。プロトコル変換や通信の冗長化などロボット運用に必要な共通機能も提供可能。
(4) OSSを活用することで、多種多様なエッジデバイスとの連携だけでなく、ベンダーが提供するプラットフォームとも連携できる。既存環境のAPIも活用可能。