ミマキエンジニアリング 人と環境にさらに優しい次世代のUV硬化型インクを発売
ミマキエンジニアリング 2025年5月01日発表
ミマキエンジニアリングは、人の健康と環境に一層配慮した次世代のUV硬化型インク「ELH」および「ELS」を、新たに同社のUVインクのラインナップに加え、2025年度より販売を開始する。
本製品は、近年ますます高まる欧州およびグローバル市場における環境規制対応のニーズに応えるもので、SVHCおよびCMRに該当する物質を一切含まない処方を実現している。
近年、欧州のREACH規制に基づく化学物質管理は一層強化されており、SVHC(高懸念物質)を含む製品には、情報開示や報告義務、輸出入規制など多岐に渡る対応が求められている。また、これらを含むインクや印刷物は、今後数年のうちに使用が制限される可能性が高まっており、業界全体で「SVHCフリー」対応が急務となっている。
産業⽤インクジェットプリンターに使用されるUVインクは、乾燥工程を必要とせず、さまざまな素材に対応可能な高い汎用性を備えており、大判サイングラフィックスをはじめ、工業製品やオーダーグッズなど幅広い分野で活用されている。ミマキエンジニアリングは、これまで約20年にわたり、UVインクの画質および機能性の向上に取り組んできた。このたび発表する「ELH」「ELS」は、SVHCを一切含まず、さらに業界に先駆けて「CMRフリー」を実現した、人の健康と環境に、より安全な次世代のUVインクである。
「ELH」および「ELS」は6月以降に順次販売を開始する予定である。
■ELH/ELSインクの特長
(1)SVHC・CMRフリーで、作業者と環境に、より安全なインク
SVHCおよびCMR物質を一切含有しない処方を実現。業界に先駆けたこの取り組みにより、作業者の健康リスクを低減し、一歩先行く安心・安全な作業環境の構築に貢献する。さらに、世界基準の安全適合規格に対応し、地球環境にも配慮したインクである。
(2)低臭気で快適な作業環境
従来のUVインクと比較して臭気を約30%低減し、より快適な作業環境を提供する。
(3)用途に応じた高い機能性
「ELH」は従来のLH-100と同等の高い耐擦過性を維持、「ELS」は従来のLUS-120およびLUS-170と同等の柔軟性を確保している。すでに同社のプリンターを利用の顧客も、安心してインクを切替えできる。