大塚商会 「たよれーる生成AIチャット」でGPT搭載の新シリーズ提供開始

大塚商会 2024年1月24日発表


 大塚商会は、2018年からサービス提供している「たよれーるAIチャットボットサービス」の新シリーズとして、GPTを搭載したAIチャットボット「たよれーる生成AIチャット powered by GPT-3.5」を1月31日より提供する。価格は、月額税別8万円〜。導入支援費用が税別15万円。初年度販売目標は28社。

 「たよれーる生成AIチャット powered by GPT-3.5」では、従来のAIチャットボットの機能である社内外の問い合わせへの対応だけでなく、文章コンテンツの作成や要約、翻訳などのChatGPT特有の機能が利用できる。これにより、導入企業は、各利用者のパソコンやスマートフォンから、企業独自のQ&Aとレポートやメールのテキスト作成や、議事録といった文章の要約サポートなどの利用ができる。AIチャットボット単体で問い合わせや社内情報検索の解決率が高まり、回答を得るまでにかかる時間が短縮されることで、業務の効率化や従業員満足度の向上に繋がる。
 これまでは、回答にはFAQのみ学習データとしていたが、企業がすでに作成済みのマニュアルや規定集などのPDFによるドキュメント文書やイントラネットなどのURLを学習データとしてアップロードすることができる。GPTがそれらの学習データ内の情報を検索し、質問にあった内容を抽出、文章を自動生成して回答してくれる。
 また、AIチャットボット稼働までにかかる学習データの作成や設定作業についても、管理者向けのシンプルなユーザーインターフェースを用いて最小作業にて行うことができ、構築期間を短縮できる。まずは社内ドキュメント文書などの社内情報を学習データとした問い合わせへの対応機能を実装しているほか、今後はChatGPT特有の機能やリアルタイム情報検索の機能の実装を予定している。

 本サービスは、米国Microsoft CorporationのAzure OpenAI Serviceで提供される、米国OpenAI, Inc.が開発した言語モデルの1つであるGPT-3.5-TurboをREST APIでのアクセスで利用する。Azure OpenAI ServiceはMicrosoft Azureの環境内で稼働しているため、Microsoft Azureのセキュリティ環境を使用できる。よって、無償版のChatGPTの従業員の利用による情報漏えいや、情報の二次利用のリスクを懸念する企業にとっても、安心して利用することができる。
 導入後安心して利用できるよう、大塚商会「契約マイページ」上の問い合わせフォームや「たよれーるコンタクトセンター」のフリーダイヤルからの問い合わせ対応に加え、プロンプト事例や簡易フォーマットの共有などのサポートを無償で受けられる。さらに、既存の有償メニューと組み合わせることで、導入企業ではビジネスにおけるChatGPTの活用領域の幅を広げることができる。

【有償サポート例】
●ChatGPTビジネス研修

 ChatGPTを使いこなすためには、ChatGPTの特性を理解し、業務の効率化やサービス提供における「できること」と「できないこと」を把握することが重要である。ChatGPTビジネス研修では、eラーニングとワークにより基礎から企業内でのビジネス活用までを1日で身につけることができる。

●社内活用ディスカッション会
 ChatGPTビジネス研修にとどまらず、効果的なプロンプト等を意見交換する場を設ける。ChatGPTビジネス研修の最終ワークを活用し、顧客の従業員間でディスカッションを行う。

●ChatGPTアイデアソンプログラム
 ChatGPTを活用した業務効率化アイデアや、新規事業アイデアの創出プログラムである。ビジネス×ChatGPT技術の観点からインパクトと実現性を評価し、顧客の企業ならではの活用アイデアの創出をサポートする。

●ChatGPT独自機能開発の技術アドバイス
 ChatGPT運用や独自機能の開発に関する技術的なアドバイスを、経験豊富なAVILEN社の開発チームより実施する。アドバイザリーだけでなく、MVP開発支援などにも対応する。