キヤノンITS ゼロトラストセキュリティを実現する「Cato SASE クラウド」の提供を開始

キヤノンITソリューションズ 2023年12月26日発表


 キヤノンマーケティングジャパングループのキヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は、ITインフラサービス「SOLTAGE」の新たなセキュリティラインアップとして、拠点間通信やVPNなどのネットワークとセキュリティ機能をクラウド上で一元的に提供するCato Networks社の「Cato SASE クラウド」を12月26日より提供開始した。

 近年、働き方改革やコロナ禍によるリモートワークの加速で、企業のクラウドサービス利用は拡大しており、社外ネットワークとの境界防御を前提とした従来のセキュリティ対策では、マルウェアに侵入された際など、社内からの情報漏洩の脅威に対して適切に対処することができない。このような状況の中、多様化した勤務環境からのネットワークアクセスに対して一元化されたセキュリティ環境を提供可能とするSASE(Secure Access Service Edge)ソリューションが注目されている。

■「Cato SASE クラウド」の特長
 「Cato SASE クラウド」は、ネットワーク接続/保護/管理を提供する統合プラットフォームである。これまで個々の製品/サービスで提供されてきた、拠点間やクラウドとの通信を制御するSD-WANとFWaaS/ZTNA/CASB/SWGなどのネットワークセキュリティを一元的に提供する。

(1)ネットワーク機器やセキュリティシステムを削減
 クライアントを専用のアプリケーションまたは専用機器で接続点(Point of Presence=PoP)と接続することで、ネットワークセキュリティ機能を統合することができる。これにより、オンプレミスのUTMやファイアウォール機器、およびセキュリティシステムを削減でき、システムの維持や運用負荷の軽減に貢献する。

(2)1つのWeb画面ですべてのネットワークとセキュリティ対策の管理が可能(IPS/NGAM・SWG・CASB・DLP)
 統合された管理画面により、利用中のネットワークおよびセキュリティ対策を管理でき、各機器やシステムを個別に設定する必要が無くなる。

(3)低遅延かつ安全なVPNアクセス(ZTNA)
 モバイルデバイスからのインターネットアクセスは、回線負荷状況に応じて最適なPoPに自動的に接続する。すべての通信は、監視/保護されるため、シャドーITなどのセキュリティの抜け道となる問題を解決する。

(4)高速インターネットアクセス(SD-WAN/ZTNA)
 全世界85都市以上に配備されたPoPを、インターネット上のすべての経路情報を持つTier-1通信プロバイダを経由して接続された高速回線で利用でき、長距離通信でも低遅延での接続を実現する。