コニカミノルタジャパン クラウド型バリアブルソリューション「Variable Studio」を販売開始

コニカミノルタジャパン 2023年5月8日発表


 コニカミノルタジャパンは、クラウド型バリアブルソリューション「Variable Studio(バリアブル スタジオ)」を5月8日より販売開始した。
 「Variable Studio」と自動品質最適化ユニット「IQ-501」を搭載したデジタル印刷機「AccurioPress」を活用することで、バリアブル印刷でのリアルタイムな照合と不適合品の自動排出による検品作業の省力化、高品質な印刷物の生産を可能にし、印刷生産現場のワークフローDXの実現に貢献する。
 「Variable Studio」はCSVファイル等のデータベースを読み込むことで、DMや名刺、ナンバリングをはじめとしたバリアブル印刷物において、レイアウトから面付け、出力までの一連の作業を自動的に行うクラウド型のソリューションである。
 これまで提供してきたバリアブル印刷ソフトウェア「VDPI-MVP7」の後継ソリューションとして、顧客がより便利に利用できるよう、Webを介していつでも、どこからでも作業・編集が可能なクラウド型で提供する。

■「Variable Studio」が提供する価値
(1)クラウド型サービスで導入しやすいコストと簡単な操作性
 クラウド型のサービス提供のため、専用PCの準備やインストール作業も不要で、PCとWebに接続できる環境ならどこでも作業可能である。また、導入コストや管理等の運用コストも抑えることができる。専門的な知識がなくても、可変データのアップロードからレイアウト、面付け、出力まで、一連の作業をWeb上で簡単に操作することができる。

(2)バリアブル印刷に必要な機能を網羅
 柔軟性のある自動組版機能により、はがきなどで活用できる縦書きの宛名の自動組版や、名前、企業・団体、部署、役職等の名称の自動調整、フォントやサイズ、敬称なども自由にカスタマイズすることができる。郵便バーコード、QRコードをはじめとした様々なバーコードも生成できるため、印刷物を活用したマーケティング施策の推進に役立てられる。また、単面・付け合せ(多面)・串刺しなど用途に合わせた多彩な面付設定も可能である。
 設定した内容は、データ生成前にレイアウトの一括プレビューすることができる。修正が必要な場合は、Web上で簡単に編集が可能なため、生産プロセスの効率化を実現する。

(3)「AccurioPress」と「IQ-501」の活用でバリアブル印刷の検品作業を自動化
 チケットやクーポンなどの数字が記載されたナンバリング印刷物は、1枚ごとに印刷内容が異なるため、印刷後に目視による確認を行う必要があった。「AccurioPress」と「IQ-501」のVDPナンバリング検査機能(オプション)を活用することで、リアルタイムに印字中の出力紙の画像解析を行い、指定エリアの数字やバーコードをOCR処理し不適合品の排出を可能にしている。これにより、印刷終了後の目視による抜けや重複などを検品する作業から解放され、検品の作業コストを低減し、商材の信頼性を高め、トータルの印刷工程の効率化を実現する。