キヤノンITS 教育現場向け統合ID管理ソリューションを提供開始

 キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は、教育機関向けソリューション「in Campusシリーズ」の新しいサービスとして、教育現場に特化した統合ID管理ソリューション「in Campus ID」を7月1日より提供開始すると、6月29日に発表した。

 昨今、社会、経済、生活のオンラインサービスへの依存度が増す一方で、セキュリティ被害やプライバシー侵害が深刻化しつつある。これにより、個人や組織の情報を管理するID管理の重要性が今まで以上に高まっている。デジタル化が進む各教育機関も例外ではなく、システムごとに乱立するID/パスワードの統合的な管理が求められている。
 キヤノンITSは、このようなニーズに応えるべく、教育現場に特化した統合ID管理ソリューション「in Campus ID」を提供開始し、自社の教育機関向けソリューション「in Campusシリーズ」のラインアップを拡充する。
 「in Campus ID」は、学内のIDおよびパスワード情報を各システムにプロビジョニングするサービスである。ID管理という概念にとらわれず、学内ネットワーク環境への接続端末の管理機能も備え、教育現場における多様な運用シーンに対応したIDライフサイクル管理へ柔軟に対応する。また、教育現場に必要な搭載機能に特化することでコストパフォーマンスも高めている。
 標準機能として、「ID/パスワードの一元管理」「Microsoft 365やGoogle Workspaceアカウント連携」「学生配布用パスワード帳票の発行」などを搭載するとともに、標準カスタマイズサービスとして「IDライフサイクル設定」「画面カスタマイズ」「アカウント一覧表示のカスタマイズ」なども対応できる。教育現場で求められることが多い「ネットワーク接続用の端末登録」や「多要素認証」などの機能については、製品ロードマップに合わせてオプションとして順次機能拡充していく。

「in Campus ID」の特長
(1) 学内サービスおよびSaaSのアカウント/パスワードを一元管理
 学内認証サーバーのアカウント/パスワードの管理、学内DBとの連携、各種SaaSへのプロビジョニングを実行することでアカウント/パスワードの一元管理が可能である。
(2) パスワード帳票発行
 学生に配布するアカウント/パスワード帳票を一括で印刷するためのPDFを作成できる。
(3) 教育現場を意識したIDライフサイクル管理
 教員/職員/学生だけの種別だけではなく、教員(常勤/非常勤ほか)、職員(正規/非正規)、学生 (学部生/大学院生/卒業生)、退職/休職/留学/休学/退学/一時利用など、教育現場を想定したIDライフサイクル管理を実現する。
(4) アカウント管理だけではなく学内ネットワーク認証管理も可能(オプション)
 利用者自身で学内ネットワークに接続するデバイスの登録/変更が可能である。