キヤノンMJ 未来志向で社会課題解決に取り組む「R&B」専門組織を立ち上げ 100億円規模のCVCファンドを設立

キヤノンマーケティングジャパン 2024年1月29日発表


 キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は、未来志向で社会課題を解決するために新たな事業の創出に取り組む「R&B(Research & Business Development)」の専門組織を立ち上げたと、1月29日に発表した。スタートアップ企業や教育機関、行政との共創により、新たな価値創造に取り組む。
 あわせて、最先端の技術やビジネスアイデアを持つスタートアップ企業とのオープンイノベーションを加速するため、100億円規模のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「Canon Marketing Japan MIRAI Fund」を設立した。

左から、キヤノンMJ 足立正親社長、グローバル・ブレイン 百合本安彦社長
左から、キヤノンMJ 足立正親社長、グローバル・ブレイン 百合本安彦社長

 キヤノンMJグループはこれまでも、社会や顧客の変化する要望に応え、新たな市場を開拓してきた。一方で、複雑化、深刻化する社会課題を解決し持続可能な社会を実現するためには、常に未来に目を向け、既存の枠にとらわれない新たな価値の創造が求められている。
 このような背景から、キヤノンMJグループは、マーケティングの力でより良い未来を創る「未来マーケティング企業」を宣言し、キヤノンMJグループのパーパス「想いと技術をつなぎ、想像を超える未来を切り拓く」を制定した。

 そしてキヤノンMJは、パーパスの実現に向けた具体的な取り組みとして、未来志向で社会課題を解決するために、新たな事業の創出に取り組む「R&B」機能の専門組織「R&B推進センター」を立ち上げた。志を同じくするスタートアップ企業や教育機関、行政とワールドワイドにオープンイノベーションを推進し新たな価値創造に取り組む。
 さらに、「R&B」の取り組みとして、最先端の技術やビジネスアイデアを持つスタートアップ企業とのオープンイノベーションを加速するため、100億円規模のCVCファンド「Canon Marketing Japan MIRAI Fund」を設立した。投資領域は、Well Being、Business Transformationの2分野としている。

■R&B(Research & Business Development)の主な機能
 「R&B」では社会課題を起点として、キヤノン製品事業とITソリューション事業を中心とする既存事業の延長線上ではない、新しい領域の探索に取り組む。一方で、ビジネスの親和性やリソース活用の観点から、既存事業とも接続することにより、既存事業の拡大にもつなげていく。
 常に未来志向で社会課題の解決につながる新規事業を創造し続けることにより、未来のマーケットを創出するとともに、キヤノンMJグループにおける事業ポートフォリオの最適化に取り組む。
 「Research」機能では、スタートアップ企業との協業や教育機関や行政との連携など、多様なステークホルダーとの取り組みを通じてワールドワイドにオープンイノベーションのネットワークを構築し、新たな事業のもととなる技術やアイデアを探索する。「Business Development」機能では、キヤノンMJグループが培ってきた「イメージングとITの技術力」「顧客基盤」「人材力」などのアセットとともに、オープンイノベーションのネットワークを活用し、ビジネスを創造する。「Research」と「Business Development」の両機能をあわせて行うことで、事業創出機能の強化を図る。

■CVCファンド「Canon Marketing Japan MIRAI Fund」について
 「Canon Marketing Japan MIRAI Fund」は、最先端の技術やビジネスアイデアを持つスタートアップ企業とのオープンイノベーションの加速を目的に設立した。

【ファンド概要】
《登記名称》 キヤノンマーケティングジャパン未来投資事業有限責任組合
《運用期間》 2024年1月29日からの10年間(予定)
《投資対象》 アーリー・ミドルを中心とした国内外の全ステージのスタートアップ企業
《ファンド規模》 100億円 (予定)
《運用者》 グローバル・ブレイン株式会社

【グローバル・ブレイン株式会社の概要】
《設立年月日》 1998年1月14日
《所在地》 東京都渋谷区桜丘町10-11
《代表者》 百合本 安彦 (代表取締役社長)
《事業内容》 ベンチャーキャピタル事業