富士フイルムBI 生成AI活用で非定型帳票のデータ入力業務を効率化

富士フイルムビジネスイノベーション 2026年5月19日発表


 富士フイルムビジネスイノベーション(富士フイルムBI)は、AI-OCRにより帳票処理・データ入力業務の効率化を行えるクラウドサービス「ApeosPlus desola Technology by AI inside」(ApeosPlus desola)において、生成AIを活用した非定型帳票への対応機能を強化する。本機能を5月21日より提供開始する。

 企業間取引で扱われる注文書や見積書、請求書などの帳票は、取引先ごとにレイアウトや項目名が異なるため、従来は帳票ごとに読み取り位置の指定が必要であり、帳票が変更されるたびに確認や再調整が発生するなど、手間の多さが課題だった。さらに、「請求金額」「ご請求額」など同じ意味を持つ項目でも、取引先ごとに表現が異なる「表記ゆれ」が存在し、取引先ごとに個別設定が必要だった。
 今回の機能強化では、生成AIが帳票全体の構造や文脈を理解し、項目を「位置」ではなく「意味」で解釈する。これにより、帳票ごとの読み取り位置の指定が不要となり、帳票上に記載されている項目名をキーワードとして指定するだけでデータ抽出が行え、非定型帳票を含めたデータ入力業務の大幅な効率化を実現する。

 なお、「ApeosPlus desola」は、富士フイルムBIがAI inside株式会社と技術協力し、同社の高精度なAI-OCR技術を活用して提供するクラウドサービスである。

■新機能の主な特長
(1)生成AIにより、キーワード指定だけで非定型帳票のデータを抽出

 生成AIが帳票全体を読み取り、各項目の意味や文脈を理解することで、取引先ごとにレイアウトが異なる非定型帳票でも、読み取り位置を指定することなくデータ抽出が可能である。また、取引先ごとに項目名の表現が異なる「表記ゆれ」も自動で判別して読み取ることができる。
 さらに、キーワード指定に加えて、帳票内の文字色や背景色などを抽出条件として指定することも可能で、読み取りの精度をさらに高めることができる。

(2)7種類の帳票テンプレートを提供し、幅広い帳票のデータ化に対応
 見積書、注文書、納品書、請求書、領収書・レシート、ミルシート、図面の7種類の帳票テンプレートを提供する。各テンプレートには項目名のキーワードが予め設定されているため、容易に利用を開始できる。さらに、顧客の業務に合わせて任意の帳票を設定することで、幅広い帳票のデータ化に対応できる。

(3)明細行の確認・訂正をスムーズに行える専用画面
 受発注業務の帳票で扱われる明細表のデータ抽出結果を、効率的に確認・訂正できる専用画面を提供する。項目名が記載された見出し行と、抽出された明細行を並べて表示することで、内容を容易に確認でき、確認作業の工数削減に貢献する。

(4)DocuWorks文書の付箋やスタンプも読み取り可能
 「ApeosPlus desola」はこれまでも、同社のドキュメントハンドリング・ソフトウェア「DocuWorks」の文書を対象に、データ抽出を行うことが可能だった。
 今回の機能強化では、新たに「DocuWorks」文書上に入力された付箋やスタンプなどのアノテーションも読み取りの対象としている。これにより、アノテーション上に記載された特記事項や補足情報なども含めたデータ化を実現する。