山陽製紙 温室効果ガス排出量を“見える化”した「ビジブルペーパー」
山陽製紙 2025年11月14日発表
紙再生サービスメーカーの山陽製紙はこのほど、製品の原材料調達から廃棄、リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガス(GHG)をCO2に換算するカーボンフットプリント(CFP)を算出した再生紙を、「ビジブルペーパー」として商標登録した。
同社は2022年、パリ協定が求める水準と整合したGHG削減目標を定める中小企業向け「SBT」に、日本の製紙業として初めて認定された。中小企業版で求められるのは、製品製造時の燃料使用などによる直接排出(Scope1)と、電力などの使用による間接排出(Scope2)だが、さらに自社以外の間接排出(Scope3)も算出し、サプライチェーン全体での排出量を算出している。また、4つの主要製品のCFPも算出した。同社はこれらの再生紙を、この度「ビジブルペーパー」と名づけ認知を広げることで、社内の効果的な排出量削減を加速し、協力会社や取引先企業の脱炭素への意識向上にも働きかけることで、GHG排出量削減目標を達成したいと考えている。

