村田機械 業務用ネットワークストレージのエントリーモデルを発売

村田機械/ムラテックフロンティア 2025年10月23日発表


村田機械 IPB-6057
IPB-6057

 村田機械は、業務用ネットワークストレージ「IPB-6057」(オープン価格)を、ムラテックフロンティアを通じ11月中旬より発売する。

 近年、業務のデジタル化やビジネス環境の変化に伴い、企業が扱うデータ量はますます増加している。しかし、中小企業ではコスト面や管理担当者の不在などから、業務データの集中管理が後回しになりがちで、依然として各従業員によるローカル保存が多く見受けられる。このような状況は、万が一のパソコン障害発生時に業務が停止するというBCP(事業継続計画)上のリスクを高めている。
 こうした中小企業の抱える課題に対応すべく、このたび同社は新たな業務用ネットワークストレージ製品「IPB-6057」を開発した。本製品は、10年にわたり「InformationGuardシリーズ」で培ったネットワークストレージ開発のノウハウを活かし、中小規模事業所の業務データ運用に必要十分な基本性能と高いコストパフォーマンスを両立。導入しやすいエントリーモデルとして新たにラインナップに加えた。
 ハードウェアは5年間の無償保証で、万一のトラブル時にも同社サービスエンジニアが迅速に対応。導入から運用・メンテナンスまでムラテックがトータルサポートを提供することで、専門知識がなくても安心して利用できる。

■主な特徴
(1)多彩なバックアップ機能

 付属の専用アプリ「IG EX Tool」を利用して、ネットワーク接続されたWindows PCのローカルデータを定期的に自動バックアップする。業務データの個人のローカル保存からの脱却を支援し、PC故障など予期せぬトラブルから大切なデータをしっかり守る。

(2)ロールバック機能
 指定の共有フォルダーのデータを、一定間隔でスナップショット方式による瞬間イメージとして保存し過去のデータを手軽に呼び出せる。保存されたファイルは読み取り専用となるため、万が一社内ネットワークにランサムウェアが侵入しても上書き(暗号化)されず、BCP対策としても有効である。

(3)ウイルスチェック機能
 ソフォス社のウイルスチェックエンジン「Intercept X Advanced for Server」を標準搭載。書き込みファイルに対して高精度なパターンマッチングと機械学習エンジンでウイルスを検出し、自動で隔離する。またUSBメモリー内のウイルスチェックも実行でき、ネットワーク内でのウイルス感染防止に役立つ。

(4)かんたん電子保存キット(オプション)
 見積書や請求書といった電子取引データに取引先や取引年月日、金額などの情報を付加して保存し、複数条件を組み合わせて速やかに検索できるオプション機能も装備。公益社団法人日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)の「電子取引ソフト法的要件認証」を取得し、令和3年度改正電子帳簿保存法に準拠した税務処理業務の適切な運用を支援する。