ホリゾンとコニカミノルタ 印刷・後加工工程の自動化に向けた業務提携契約を締結

ホリゾン・インターナショナル/コニカミノルタ 2026年10月28日発表


 ホリゾン・インターナショナル(ホリゾン)とコニカミノルタは、デジタル印刷から後加工までの生産工程をよりシームレスにつなぎ、印刷現場の自動化・省力化を推進することを目的として、両社のソリューションを連携した新たな生産ワークフローの構築に取り組む業務提携契約を締結したと、10月28日に発表した。

 両社は、ホリゾンの製本ワークフローシステム「iCE LiNK」とコニカミノルタの印刷ワークフローソリューション「AccurioPro Flux」を連携し、ジョブ情報や後加工指示、印刷工程の進捗情報を活用することで、印刷から搬送、後加工までをつなぐ一連の生産フローの実現を目指す。
 なお、各連携機能の商品化および提供開始時期については、準備が整い次第、両社よりあらためて案内する。

■連携の背景
 印刷業界では、小ロット・多品種化や短納期化が進む一方、人材不足への対応や生産性向上が大きな課題となっている。
 デジタル印刷機や後加工機それぞれの自動化が進む中、さらなる生産性向上には、個々の設備の自動化だけではなく、印刷、搬送、後加工といった工程間をデータでつなぎ、生産全体を最適化することが重要になっている。

■「AccurioPro Flux」と「iCE LiNK」によるワークフロー連携
 今回の取り組みでは、コニカミノルタの「AccurioPro Flux」とホリゾンの「iCE LiNK」を連携する。
 「AccurioPro Flux」は、コニカミノルタのプロダクションプリント向け印刷ワークフローソフトウェアである。面付けや印刷データの編集・準備、ジョブの管理と進捗の追跡、繰り返し作業の自動化などにより、印刷前工程の効率化と生産性向上を支援する。また、APIなどによるシステム連携機能を備え、MIS(印刷業向け生産管理システム)やWeb to Printなどの外部システムと、ジョブ情報を双方向にやり取りできる。
 「iCE LiNK」は、印刷・後加工工程のジョブ情報を一元的につなぎ、生産進捗の可視化や後加工機器との連携を行う製本ワークフローシステムである。JDFなどの標準的なジョブ情報を活用し、印刷から後加工までの効率的な生産フロー構築を支援する。
 このたびの業務提携により、両社のソフトウェアを連携することで、印刷ジョブの管理、面付け、後加工に必要なJDF情報などを活用し、印刷工程と後加工工程をデジタルで接続する。
 さらに、印刷完了などの工程情報を次工程への「合図」として活用することで、印刷物の搬送から後加工への受け渡しまでを含めた、生産工程全体の自動化を検討している。
 これにより、印刷の「後」で後加工の準備を始める従来の工程から、印刷の「前」に後加工の準備を整え、印刷完了後に速やかに次工程へ移行できるワークフローを目指す。
 顧客にとっては、工程間の待ち時間や、人手による情報の受け渡し・運搬作業を減らすことで、オペレーターが付加価値の高い作業に集中でき、限られた人員でも安定した生産を続けやすくなることが期待される。

■AMRを活用した工程間搬送
 両社では、ソフトウェアによるワークフロー連携だけでなく、ホリゾンのAMR(自律走行搬送ロボット)などの自律搬送技術とハンドリフターをコニカミノルタの大容量スタッカー「LS-507」と組み合わせた、印刷物の工程間搬送についても検討を進めている。
 印刷機から排出された印刷物を次の後加工工程へ搬送し、生産ジョブの進行状況と連動させることで、人による運搬作業を削減するとともに、設備配置や生産内容の変化にも対応しやすい柔軟な自動化を目指す。