リコーとThread AI AIオーケストレーションによる価値共創を開始

リコー/Thread AI, Inc. 2026年6月11日発表


 リコーと、複数のAIモデル、データ、業務プロセスを統合・制御するAIオーケストレーション技術を提供する米国スタートアップ企業Thread AI, Inc.は、このほど協業契約を締結し、AIを活用したファシリティマネジメント業務の高度化および自動化に向けた社内実践を開始した。

 近年、AIの活用は実験やPoC(概念実証)にとどまらず、日常業務での継続的な活用が求められるフェーズへと移行している。一方で、個別最適や属人化されたAI導入では、業務全体の最適化や持続的な価値創出につながりにくいという課題がある。
 こうした中、センサーやカメラなどの現場データと業務データの統合に加え、デジタルツイン技術の進展により、AIが実際の業務環境をより正確に把握し、判断・実行を支援する基盤が整いつつある。
 本協業において、両社はThread AIのAIオーケストレーション技術とリコーのデジタルツインを組み合わせ、デジタルツイン、マルチモーダルAI、ワークフローオーケストレーションを統合した実行基盤の構築を進める。
 まずは、国内リコーグループ社内のファシリティマネジメント業務に適用し、AIによる判断から業務実行までを一体的に支援する仕組みの有効性を検証する。これらの実践で得られた知見を基に、ファシリティマネジメント領域における業務改革と新たなデジタルサービスの創出を目指す。

リコーとThread AI AIオーケストレーションによる価値共創を開始

【共創内容】
■ファシリティマネジメント業務の自動化に向けた社内実践

 国内リコーグループの施設点検・保守などの現場業務において、AIによる状況理解や判断支援に加え、業務実行の自動化・半自動化を検証する。これらの取り組みを通じて社内の実践知を蓄積し、将来的には顧客やパートナー企業を含めたエコシステムの構築を目指す。
■現場データとAIの連携による業務プロセスの高度化
 カメラ、センサー、設備データを統合し、異常検知や作業の最適化を実現する。
■AIを活用した業務実行基盤の構築
 AIの役割を「分析」から「実行」へと拡張し、業務品質と対応スピードの向上を図る。

【期待される効果】
 ・現場状況のリアルタイム可視化と迅速な意思決定
 ・異常検知や対応の高度化による業務品質の向上
 ・属人化の排除と業務の標準化
 ・成功モデルの横展開によるスケーラブルな運用