京セラドキュメントソリューションズ 大阪市生野区・阿倍野区に字幕表示システムを導入
京セラドキュメントソリューションズ 2025年7月25日発表

京セラドキュメントソリューションズジャパンは、話した言葉をリアルタイムに認識して文字や図解、翻訳を表示するシステム「Cotopat(コトパット) 」の開発・販売を通し、コミュニケーションの円滑化に貢献し、誰ひとり取り残されない共生社会の実現に向け取り組んでいる。このたび、大阪市生野区役所、および阿倍野区役所にて字幕表示システム「Cotopat」が採用され、7月30日より運用を開始すると発表した。
同市では、「大阪市DX戦略」を策定し、デジタル機器の活用が難しい人、日本語に不安を感じる人、および障がいのある人などを含め、誰もがデジタル技術の恩恵を享受できる「誰ひとり取り残されない」デジタル化の実現をめざしている。特に、行政と住民の接点の中心である区役所においては、大阪市区役所DX実行計画に基づき、誰もが利用しやすい窓口や空間づくりを進めている。
今回、生野区役所と阿倍野区役所へ導入される字幕表示システム「Cotopat」は、話した言葉をリアルタイムで文字に変換し、透明スクリーンやタブレットに表示することができる。双方向の翻訳機能も備えており、さまざまな国の方への翻訳支援や、耳の聞こえにくい方の支援に対応する。障がいや言葉の壁を越えた円滑なコミュニケーションを実現し、窓口における市民サービスの向上を図る。
「Cotopat」の導入検討にあたり、2024年9月に、生野区役所にて職員や一般のお客を対象に約1カ月間のデモンストレーションを実施した。実際に利用した職員からは「海外の方との対応に活用できる」との期待の声が最も多く寄せられた。また、お客には、外国語の変換精度など、翻訳対応に問題がないことを確認してもらった。このようなデモ体験、および評価を経て、このたび正式に導入されることになった。