富士フイルムビジネスイノベーションアジアパシフィック 国内外のデジタル印刷作品を評価するコンテストの入賞作品発表

富士フイルムビジネスイノベーション 2023年11月13日発表


 富士フイルムビジネスイノベーションアジアパシフィック(本社=シンガポール)は、同社が主催し、国内外の富士フイルムグループの印刷機器ユーザーによるデジタル印刷作品を評価するコンテスト「Innovation Print Awards(イノベーション・プリント・アワード=IPA)」の2023年度の入賞作品を発表した。日本からは、最優秀賞を含む4作品が入賞。日本の印刷機器ユーザーの作品が最優秀賞として選出されるのは、2021年以来、2回目となる。

 「IPA」は、富士フイルムビジネスイノベーションアジアパシフィックが、2008年から毎年、アジア・パシフィック地域で開催しているコンテストで、本年度で16回目となる。富士フイルムビジネスイノベーションのプロダクションプリンター「Revoria Press」シリーズやインクジェットデジタルプレス「Jet Press」シリーズ、ワイドフォーマットプリンター「Acuity」シリーズなどを使って制作された印刷作品を応募対象としている。「IPA」では、印刷やグラフィックデザインなど各分野の識者で構成される第三者委員会が、応募作品の仕上がり品質、デジタル印刷技術の活用、革新性、ビジネス有効性、全体的な美しさといった基準に基づいて評価し、入賞作品を決定する。また、応募作品は、アジア・パシフィック地域で開催される印刷関連のイベントや展示会などで紹介されるため、応募者である印刷会社やデザイン会社は、自身の技術・発想力を国際的にアピールする機会を数多く得ることができる。
 本年度においては、アジア・パシフィックの11の国と地域から275作品の応募があり、その中から39作品が入賞作品として選出された。そのうち特に優れた作品に贈られる最優秀賞には、インクジェット技術を活用した作品とトナー技術を活用した2作品が選ばれている。また、日本からは最優秀賞を含む4作品が入賞した。なお、入賞作品および応募作品は、「グラフィックコミュニケーション東京」をはじめとするショウルーム、および各地域で開催されるイベントで展示される予定である。

 最優秀賞に選出された2作品の詳細は、以下の通り。

■最優秀賞 Best Innovation Award 2023(インクジェット)/「芸術関連製品」部門 第1位
《作品名》 ”SUN BOOK” by YOSHIROTTEN
《企業名》 株式会社サンエムカラー(京都府京都市)
《出力機種》 Jet Press 750S
《作品説明》
 デザイナーYOSHIROTTEN氏による、アート作品365点からなる、展示会用アートブック。「高濃度でダイナミックレンジが広く、シャドー側の表情が豊かな印刷」を、デジタル印刷機「Jet Press 750S」で実現。表紙は12色のバリエーション、6センチの厚さがある小口部分に箔を施すなど、個性的な外観を持つ。365部限定販売。

■最優秀賞 Best Innovation Award 2023 (トナー)/「特殊色の活用」部門 第1位
《作品名》 “Mooncake Box”
《企業名》 Spectrum Press International Pte Ltd (シンガポール)
《出力機種》 Revoria Press PC1120
《作品説明》
 中国や台湾などの伝統的な行事「中秋節」で、中秋の名月を祝うために食べるお菓子「月餅」の商品化粧箱。特殊トナーを活用した鮮やかな色彩と、入り組んだデザインが組み合わされた箱の豊かな色合いが、月餅が象徴する、繁栄や幸せ、幸運を表している。ダイカットしたモチーフのデザイン性も高く、独創性と技術の高さが目をひく作品。

 その他日本からの入賞作品は、以下の通り。

●「フォトブック」部門 第1位
《作品名》 メタバース時代の新たなフォトブック市場開拓 ‐ VRフォトグラファーとアバター達の撮影会 ‐
《企業名》 ヤマゼンコミュニケイションズ株式会社(栃木県宇都宮市)
《出力機種》 Revoria Press PC1120

●「大判印刷物」部門 第1位
《作品名》 Infographic Poster ‐World Energy Balances and CO2 Emissions 1975‐2020‐
《企業名》 株式会社サン・ブレーン(東京都北区)

●「マルチピース」部門 第2位
《作品名》 闘病中の子どもたちへの支援活動 ‐Kurume University Childrenʼs Art‐
《企業名》 株式会社昭和堂 (⻑崎県諫早市)
《出力機種》 Revoria Press PC1120