エプソン 「令和5年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)」を受賞

セイコーエプソン 2023年4月10日発表


 セイコーエプソン(以下 エプソン)は、このたび、同社社員の豊岡隆史氏と座光寺誠氏の2名が「青色レーザー光源を用いた大光量高画質プロジェクターの開発」で、「令和5年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)」を受賞したと、4月10日に発表した。
 「科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)」は、日本国内の社会経済、国民生活の発展向上などに寄与し、実際に利活用されている画期的な研究開発もしくは発明を行った者に贈られる賞である。
 なお、本開発に係る特許発明、「単一色のレーザー光源を用いた大光量高画質プロジェクターの発明 (特許第5928569号)」は、令和3年度全国発明表彰(主催:公益社団法人 発明協会)において「内閣総理大臣賞」を受賞している。
 今回の受賞内容の詳細は、以下の通り。

《受賞者》
 セイコーエプソン株式会社 ビジュアルプロダクツ事業部
 VP 企画設計部課長 豊岡隆史氏
 VP 企画設計部シニアスタッフ 座光寺誠氏
《テーマ》
 青色レーザー光源を用いた大光量高画質プロジェクターの開発
《業績内容》
 今回受賞の対象となった開発は、プロジェクターの大光量高画質化でさらなる大画面映像の投映を可能とするレーザー光源プロジェクターに関するものである。
 本開発では、従来のランプ光源に換えて、青色光を発光するレーザー光源と円板上に単一の蛍光体を形成した回転蛍光板を用い、回転蛍光板に青色光を照射して黄色光を発光させ、黄色光と青色光を合成して投写光に用いる白色光を生成した。レーザー光源は、明るさに応じてパルス幅が変更可能な所定周波数の信号でオンオフ制御し、明るさを調整可能に構成している。また、レーザー光源をオンオフ制御する周波数は、回転蛍光板の回転周波数と干渉しないよう最適に設定している。
 本開発により、光源部品の交換の手間を軽減して長時間使用を可能とし、設置角度の制約がなく瞬時点灯可能で利便性に優れ、小型で大光量高画質なプロジェクターを実現できた。また、その明るさは、レーザー光源でのパルス幅変更によりデジタル的に精緻に調整することができるようになった。
 本開発は、製品の長寿命化などによる環境への貢献に加え、プロジェクターの用途をサイネージや空間演出へと拡大し、プロジェクションマッピング・デジタルアートなどの新たな映像表現の世界を広げることにも貢献している。