富士フイルムBI クラウドとAIで進化し続ける新世代A3カラー複合機を発売
富士フイルムビジネスイノベーション 2026年10月5日発表

富士フイルムビジネスイノベーション(富士フイルムBI)は、クラウドとAIを通じて企業の「知」の活用を支援するとともに、省エネルギー化や資源循環、保守サービスの効率化によって環境負荷の低減に貢献する新世代A3カラー複合機「Apeos C7072シリーズ」を10月29日より発売する。
本シリーズは、富士フイルムBIのAI技術を採用した初の複合機である。AI技術ブランド「REiLI Business」のもとで展開するAI技術を活用し、紙文書や電子ファイル、FAXなど企業内のさまざまな情報を取り込み、クラウド上で整理するとともに、文書内の情報をAIや業務システムで活用できるよう構造化することで、企業内に蓄積された情報をAIや各種ソリューションで活用できる情報資産へと変換する。また、クラウドを通じて機能やサービスを継続的に拡張し、導入後も新たな価値を提供することで、情報活用プラットフォームとして進化し続ける。さらに、AIを活用した省電力化と保守の効率化、再生材の活用などの環境配慮設計を通じて、製品ライフサイクルおよび保守サービスにおける環境負荷低減に貢献する。
■企業の「知」の活用を支えるソリューションを搭載した新世代の複合機
●クラウド機能を搭載し、文書活用をすぐに始められる環境を提供
「Apeos C7072シリーズ」は、企業内に存在する紙文書を迅速に電子化し、組織内で共有・活用できる環境を提供する。新開発の自動両面原稿送り装置を全機種に標準搭載し、業界最高クラスとなる両面読取時最大300ページ/分の高速スキャンに対応している。名刺やレシートなどの小サイズ原稿やサイズの異なる原稿をまとめて読み取ることができ、企業内に存在するさまざまな紙文書の電子化を効率化する。
さらに、クラウドサービス「Apeos Cloud Extension」を搭載し、認証設定や複雑なシステム構築を必要とせず、スキャン文書やFAXデータをクラウドに自動で保存することが可能である。また、OCR技術により文書内の文字を認識しファイル名を自動付与するとともに、文書整理を支援する機能により、導入直後から文書の電子化、共有、活用を開始できる。
そして、複数の領収書や名刺をまとめて読み取り、自動で個別のファイルに分割して保存する「マルチクロップ」、図面上に追記された赤字のメモなど指定した色を除いた状態で電子化できる「ドロップアウトカラー」など、紙文書を扱いやすい電子データへ変換する機能を提供し、経費精算や文書管理などの日常業務を効率化する。
●文書を構造化し、業務で活用できる情報へ
「Apeos Cloud Extension」のオプション機能を活用することで、電子化した文書をクラウド上で一元管理し、複数拠点や複数台の複合機で共有・活用できる「共用ボックス」により、組織全体で文書を共有・活用できる。また、同オプション機能に搭載する生成AIを活用したOCR技術により、請求書や見積書などの文書から明細情報を抽出し、業務で利用しやすい構造化データへ変換する。これにより、企業内に蓄積された紙文書や非定型情報を、単なる電子ファイルではなく、検索・共有・分析や業務プロセスで活用しやすい情報資産へ変換する。
●クラウド活用を支えるセキュリティー設定
「Apeos C7072シリーズ」は、認証やアクセス制御、ログ管理など、企業に求められるセキュリティー機能を備えている。さらに、新たに搭載した「セキュリティーの一括設定」により、利用環境に応じた推奨セキュリティー設定を簡単に適用できる。機能性を維持しながらセキュリティーを強化する「セキュアオフィスモード」と、公共施設や学校など不特定多数が利用する環境向けの「プロテクトモード」を用意し、セキュリティー設定の負担を軽減する。
これにより、利用環境に応じた適切なセキュリティー対策を実践し、組織全体での一貫したセキュリティー運用を支援する。
■AIと環境配慮設計で実現する環境性能の向上
●AIと新規技術で、利便性と省エネルギーを両立
優れた低温定着性能を実現したトナー「ELFEAT(エルフィート)」と低温定着に対応した定着器の採用により定着時の消費電力を削減し、業界トップクラスの低消費電力を実現した。また、業界初となる、AIが機器の利用状況と利便性を学習し、低電力モードやスリープモードへの移行時間を自動で最適化する機能「AIおまかせ節電」により、快適な操作性を維持しながら待機時の電力消費を抑える。
そして、新たなセンシング技術を搭載した「Smart WelcomEyes」により、利用者が近づくと操作パネルを自動で起動。待ち時間を従来機の約3秒から約1秒へと短縮し、利便性を損なうことなく省エネルギー運用を実現する。
●保守サービスの効率化と資源循環による環境負荷低減
機械の動作音を学習したAIによる異常音の検出に加え、紙詰まりや画質異常などの状態情報を遠隔で把握することで、保守担当者が訪問前に異常の原因や保守に必要な部品を把握できるようにする。これにより、保守対応の迅速化や機器のダウンタイム短縮に貢献するとともに、再訪問や移動の回数を減らし、保守サービスに伴う移動起因の環境負荷を低減する。
また、外装カバーやトレイなどのパーツに再生プラスチックを使用し、装置全体のプラスチックのうち、リサイクル材料の占める重量比50%を実現。また、再生鉄を使用し、装置全体の鋼板のうち、リサイクル材料の重量比5%を実現した。さらに、リユース・リサイクルを考慮した商品設計を採用し、資源循環の促進にも取り組んでいる。
■今後の展望
今後は、APIやMCPを通じて、AIエージェントやさまざまなSaaSとの連携機能の提供を目指す。企業内に蓄積された情報をAIが活用できる状態に整えることに加え、外部の業務サービスとの連携を拡大することで、情報活用から業務実行までを一貫して支援し、意思決定の高度化や新たな価値創出につながる環境の実現を目指す。
■標準価格 (税別)
自動両面原稿送り装置搭載モデルは、連続複写速度25枚/分の「Apeos C2572」が280万4,000円から、同70枚/分の「Apeos C7072」が512万6,000円。自動両面原稿送り装置なしのモデルは、「Apeos C2572/C3572」で190万1,000円/243万8,000円。


