Sansan 「Bill One」でAIが請求書から仕訳データを自動で作成する新機能
Sansan 2026年8月20日発表
Sansanは、経理AXサービス「Bill One」の新機能として、「AI自動起票」を提供開始した。
本機能は、「Bill One」で受領した請求書データを基に、AIが請求書の明細ごとに勘定科目や金額、税区分といった仕訳項目を自動で判定、入力する機能である。さらに、請求書に記載のない「誰から誰に送られたか」という担当者レベルのつながりデータや、類似した請求書の過去の処理データを自動学習する(2027年以降 実装予定)ことで、AIのプロンプトの設定・変更といったメンテナンスを行わずに、仕訳精度を高め続ける仕組みを搭載する。これにより、取引担当者や経理担当者など仕訳に関わる全社員が、日常的に業務を行う中で、自動的に負担を削減することができ、より本質的な業務に時間を充てる環境を構築する。
仕訳業務とは、貸借対照表や損益計算書といった決算書を作成するために、企業の取引を借方と貸方で分類し適切な勘定科目を記録する業務である。請求書のすべての取引明細が記録の対象となるため、現場の取引担当者や経理担当者など多くの部門で請求書業務の一環として行っており、大企業では年間で数十万件以上が処理されているケースもある。担当者の多くは、類似する過去の伝票や社内規定を参考にしながら対応しており、処理に時間がかかることや、判断ミスを起こしやすいことが課題となっている。さらに、決算に直結する業務であることから、経理部門では現場で作成した仕訳の二重確認や、時に現場への差し戻しに伴うコミュニケーションが発生するなど、高い負荷が常態化している。
「Bill One」は、こうした仕訳業務の負担を「なくせる」ものにし、企業の生産性向上を支援するため、「AI自動起票」を提供する。
■機能概要
●高精度な仕訳の自動化で、現場・経理双方の負担を削減
「Bill One」では、Sansanの研究開発部門が開発した、請求書明細に特化したデータ化エンジン「Organ」を用いて、取引先ごとにフォーマットが異なる請求書の明細情報を、活用可能な形式の「構造化したデータ」として生成することができる。さらに、請求書に記載のない情報として、取引企業間における部門・担当者レベルの「つながり」のデータに加え、過去に作成した類似の伝票データの学習結果を基にしてAIが仕訳を判断する。これにより、金額や税率、勘定科目といった仕訳項目を高精度に自動入力でき、現場・経理の両部門における仕訳の作成や修正の手間を大幅に削減する。
●メンテナンスを必要としない仕組みで、中長期的な運用負担を低減
「Bill One」では、担当者が仕訳を行った結果だけでなく、請求書の明細1行ごとに勘定科目などを設定した過程も含めてデータとして記録し、次回の処理に自動で生かす機械学習プロセスを構築していく(2027年以降 実装予定)。これにより、生成AIのプロンプトの事前設定やメンテナンスを行うことなく、自動的にAIの出力精度を向上させることができ、中長期的な運用負荷を低減する。

