リコー 図表を含む日本語ドキュメントに対するLLMの読解性能を向上させるワークフローを開発
リコー 2026年6月17日発表
リコーは、図表や複雑なレイアウトを含む日本語ドキュメントにおける読解性能を向上させる「ドキュメント読解強化ワークフロー」(特許出願済み)を開発した。本技術は、今夏から生成AIアプリ開発プラットフォーム「Dify(ディフィ)」のテンプレートとして「RICOH オンプレLLMスターターキット」への搭載を予定している。
■本ワークフローの特徴
(1)図表読解性能を向上させるドキュメント解析処理
図表や複雑なレイアウトを含むドキュメントから、テキスト、図、表などの情報を効率的に抽出するドキュメント解析処理技術を採用している。これにより、本文と図表の関係性を踏まえた回答生成が可能となり、従来の方法に比べて、ビジネスドキュメントの読解精度が向上する。

(2)Self-MoAによる高効率な推論プロセス
同一LLMから生成される複数の回答候補を統合する「Self-MoA(Self Mixture-of-Agents)」を採用している。この技術により、複数LLMを組み合わせる従来の「MoA(Mixture-of-Agents)」方式に比べ、GPUリソースを効率的に活用しながら、回答品質の向上を実現した。

(3)柔軟なLLM選択が可能
本ワークフローは、合わせて利用するLLMを自由に選択することができる。クラウド・オンプレミス双方の環境で利用可能で、大型商用モデルとの併用にも対応している。また、LLMに対する追加学習などは不要なため、随時、最先端モデルと合わせて活用するなど、顧客の要望に応じた柔軟な運用が可能である。
(4)Difyテンプレートとして「RICOH オンプレLLMスターターキット」に搭載
本ワークフローは、LangGenius社が開発した生成AIアプリケーション開発プラットフォーム「Dify」のテンプレートを活用し、「RICOH オンプレLLMスターターキット」に搭載して今夏から提供予定である。これにより企業は、自社環境内で安全かつ効率的に生成AIを活用し、図表を含むドキュメントの読解性能を最大限に引き出すことができる。


