コニカミノルタジャパン 学校教育向けソリューション「tomoLinks」で生成AIが着目点を提示し教員の行動を支援

コニカミノルタジャパン 2026年5月12日発表


 コニカミノルタジャパンは、学校教育向けソリューション「tomoLinks(トモリンクス)」において2026年度中に提供開始を予定している「先生×AIアシスト AIダッシュボード」の詳細機能を発表した。あわせて、京都市教育委員会より「教育データ利活用に向けた教育ダッシュボードの試行業務」を受託し、京都市の一部小中学校において本ダッシュボードの試行が決定したと発表した。
 なお、本ダッシュボードおよび京都市との取り組みの詳細は、5月13日〜15日に東京ビッグサイトで開催している「EDIX東京 2026」にて展示説明している。

■「先生×AIアシスト AIダッシュボード」が提供する価値
 「先生×AIアシスト AIダッシュボード」は、教員の業務負担軽減と、教育データを活用した児童生徒一人ひとりへのきめ細かな支援の両立を目指して開発したダッシュボードである。現在の学校現場では、GIGAスクール構想の進展により多様な教育データが蓄積されている一方で、学習系・校務系・行政系といった各システムの分断により、教員の多忙な業務の中でこれらを集約して分析し、日常的に見取りや指導改善に活用することは容易ではない。とりわけ、従来のようにモニタリング項目を並べただけのダッシュボードでは、「どこをどう見て、どう判断すればよいか」が分からず、結果として活用が進まないという課題があった。

 本ダッシュボードは、学校現場に散在するあらゆる教育データを統合して可視化するにとどまらず、生成AIによる分析を通じて「見るべきポイント」と「取るべき行動」まで提示する。これにより、経験差やデータ分析の知識・スキルの有無にかかわらず、すべての教員が適切な「気づき」を得て、声かけや面談といった「次の行動」につなげやすくすることを支援する。何に注目すべきかを明確に示し、グラフなどの可視化データはあくまで気づきを補完する位置づけとすることで、日常的に数分の確認で無理なく運用できる点を特長としている。また、データ分析の負担についても大幅に削減し、教員が児童生徒と向き合う本来の教育活動に専念できる環境を実現する。

(1)見落としがちな変化や兆候を自動検知し提示する「気づきカード」で、適切な見取りを支援
 「気づきカード」は、出欠や学習状況、心の状態など、学校現場に散在するあらゆる教育データを生成AIが統合して分析し、注意が必要な状況を自動で検知して提示する機能である。児童生徒の見落としがちな変化や兆候を早期に捉え、「気づき」の根拠やアクションの提案、対応の優先度とともに提示することで、教員が短時間で状況を把握し、迅速な対応につなげることを支援する。「tomoLinks」以外のサービスとの連携や、学校や教育委員会ごとの方針・マニュアルに沿ったアクションの提案も可能であり、各学校・自治体の実情に合わせた適切な見取りと次の行動を後押しする。

(2)集約データの可視化で、一人ひとりの状況やクラス全体の傾向を正確に把握
 散在する教育データを一画面に集約し、グラフや表を用いて分かりやすく表示するデータ可視化機能では、個人の出欠・学習状況や心の状態、端末利用状況などを確認できる「ひとりビュー」と、クラスや学校全体の傾向を把握する「みんなビュー」を備えている。「ひとりビュー」は「気づきカード」と連携しており、注意が必要と提示された児童生徒の詳細をすぐに確認することが可能である。あくまで「気づき」の背景理解を支えるものとして、教員は必要な場合のみこれらのデータを確認し、報告資料の作成や面談の準備、保護者への連絡の判断などに活用することができる。

(3)AIチャット機能で状況の深掘りを伴走
 AIチャット機能は、画面に表示されている内容について、自然言語で生成AIに質問・相談ができる対話機能である。「気づきカード」「ひとりビュー」「みんなビュー」のいずれの画面からでも利用でき、表示中の画面の情報を生成AIが自動的に把握して回答する。教員は「この生徒の最近の傾向は?」「クラス全体の特徴を教えて」などと質問するだけで、分析やデータ探索に時間をかけることなく必要な情報を得ることができ、業務負担の軽減と適切な見取りや指導改善に寄与 する。