キヤノン 家庭用IJプリンター「PIXUS TS5530/TS5630」を発売 新機構採用で印刷待機時間を短縮

キヤノン/キヤノンマーケティングジャパン 2025年10月8日発表


キヤノンPIXUS TS5630
PIXUS TS5630

 キヤノンは、家庭用インクジェットプリンター「PIXUS(ピクサス)」シリーズの新製品として、「TS5530/TS5630」の2モデルを10月23日に発売する。

 プリンターの使用頻度が不定期かつ、主に利用するのは普通紙への印刷や文書のコピー・スキャンなど基本機能のみというユーザーにとって、本体操作の煩雑さや、印刷開始までの時間の長さはプリンター使用時にストレスを感じる要因になっている。新製品は、操作箇所を集約したシンプルなデザインを採用し、ユーザーが迷わず操作できる使いやすさを追求するともに、印刷プロセスの抜本的な見直しにより、従来機種と比較して印刷指示から印刷開始までの時間を大幅に短縮している。
 また、基本機能に特化した「TS5530」と、複数枚のコピー・スキャンに適したADF(自動原稿送り装置)搭載の「TS5630」をそろえ、使いやすさと効率性を兼ね備えたモデルとしてユーザーの幅広いニーズに応える。
 そのほか、梱包に使用する緩衝材にパルプモールドを採用するなど、環境配慮にも継続して取り組んでいる。
 さらに、新製品の発売に合わせ、キヤノンプリンター連携サービス「MyPrint With」(無償)の提供を開始する。本サービスに登録することで、プリンターをより便利に、長く安心して使用できる。
 価格はオープン価格で、参考価格は「TS5530」が税込1万4,850円、「TS5630」が同1万6,500円。

■新デザイン採用で操作性と設置の自由度を向上
 給紙カセットや排紙トレイ、操作ボタンなどを全て本体前面に配置し、ユーザーが操作する箇所がわかりやすい本体デザインに刷新している。また、操作パネルには傾斜をつけることで視認性を高めるとともに、従来機種より本体幅を縮小している。これらにより、家庭の棚や机の下など、スぺースに制約のある場所でも設置しやすく、使い勝手を向上している。

■印刷プロセスの改善により待ち時間が少なく快適なプリントが可能
 従来のプリンターでは、プリントヘッドのメンテナンスから給紙に至るまでの印刷準備のため、ユーザーが印刷を指示してから実際に印刷が始まるまでに時間がかかっていた。新製品ではインクとメンテナンス機構を見直し、新機構採用により印刷準備のプロセスを改善した結果、ファーストプリントを従来機種の約13.5秒から約9.5秒に、約30%短縮している。すぐに印刷したい時でも少ない待ち時間で印刷が可能である。

■キヤノンプリンター連携サービス「MyPrint With」が新しいプリント体験を提供
 新製品発売に合わせ、キヤノンプリンター連携サービス「MyPrint With」の提供を開始する。本サービスは登録制で、ネットワーク接続に不具合がある場合のアラートや、チャットボットによるサポートを無償で受けられる。また、純正インクカートリッジを使用した場合、メーカー無償保証が1年間延長される。2026年に、機能・コンテンツの追加およびAIによるチャット対応の強化を予定しているほか、新しいプリント体験を提供するサービスを順次拡充していく。