富士フイルムBI スキャン性能と用紙対応力を強化 A3モノクロ複合機発売
富士フイルムビジネスイノベーション 2025年10月1日発表

富士フイルムビジネスイノベーション(富士フイルムBI)は、スキャン性能と用紙対応力を強化し、中小企業のDXと業務効率化に貢献するA3デジタルモノクロ複合機「Apeos 3061/2561/2061」を10月15日から発売する。新商品は、昨年10月に発売したA3デジタルカラー複合機「Apeos C3061」シリーズのモノクロラインアップで、限られたスペースでも設置可能なコンパクトモデルである。
新商品は、スキャンによって電子化された情報と、文書管理や経理システムなどの各種クラウドサービスを連携することで、オフィス業務のデジタル化を支援する。例えば、富士フイルムBIのクラウドサービス「FUJIFILM IWpro」と連携させることで、スキャンデータやFAXの取り込み時に、ファイル名の自動付与や、業務内容に応じたデータの自動仕分けが可能となる。これにより、電子化されたデータの分類や保存を手作業で行う必要がなくなり、業務効率化を推進する。また、従来機と比べて片面原稿の読み取り速度が向上した、毎分80枚の高速読み取りが可能な自動両面原稿送り装置を搭載したモデルもラインアップに加えた。名刺やレシートサイズの用紙を連続で読み込めるため、DXの第1歩でもある紙文書の電子化をスムーズに行える。
また、コンパクトモデルでありながら、52g/㎡の薄紙から300g/㎡の厚紙まで対応し、297×1,200mmの長尺出力も可能である。加えて、従来機では手差しトレイの使用が必要だった封筒やはがきの印刷を標準トレイからも行えるようになり、効率的な印刷が可能となった。さらに、複合機内部で用紙搬送時に発生するさまざまな音を、静音化技術により従来機から低減。特に、機器本体内に装着可能なフィニッシャーは、稼働音や用紙の衝突音を抑える静音設計により、従来フィニッシャーと比較して音圧レベルを60%低減し、快適なオフィス環境の維持に貢献する。
そして、フロントカバーやトレイなどのパーツに、再生プラスチック材を採用している。外装カバー表面の形状には傷を目立ちにくい工夫を施す等、分解・清掃・分類しやすいリユース・リサイクル設計を部品の形状や構成に新たに取り入れ、資源循環の促進にも貢献する。
新製品は、連続複写速度(A4ヨコ)が30枚/分の「Apeos 3061」(標準価格税別128万6,000円〜)、25枚/分の「同2561」(同87万2,000円〜)、20枚/分の「同2061」(同77万7,000円〜)の3機種。