エプソン UVインク対応を強化、拡大したIJプリントヘッド3機種を発売

セイコーエプソン 2025年5月15日発表


エプソン インクジェットプリントヘッド S3200-U1-2、S3200-U3-2
S3200-U1-2S3200-U3-2
D3000-U1R

 セイコーエプソン(以下 エプソン)は、商業・産業領域におけるデジタル印刷市場の拡大に対応するため、新たにインクジェットプリントヘッドの新商品3機種を、8月から順次発売する。
 商業・産業領域では、デジタル印刷の需要が増加しており、それに伴い顧客の多様な用途やニーズが高まっている。新商品は、エプソン独自のPrecisionCore(プレシジョンコア)テクノロジーを採用し、高画質と高生産性を両立する印刷が可能である。

 「S3200-U1-2」「S3200-U3-2」は、2019年のリリース以来、主にUVインクを使用したラベルやパッケージへの印刷用途で多くのプリンターに搭載されてきた従来品「S3200-U1」「S3200-U3」の特長や吐出性能は維持しつつ、プリントヘッド構造の強化により、さまざまなUVインクに対応し信頼性・耐久性も向上した。長時間の使用でも安定した印刷品質を実現し、より幅広い商業・産業印刷にも安心して使用できる。
 従来品「S3200-U1」、「S3200-U3」を使用しているプリンターメーカーは、吐出性能が同等の次世代ヘッドに置き換えることで、容易にプリンターをアップグレードできる。

 2022年発売の水性インク対応モデル「D3000-A1R」に続き、新たにUVインクに対応したプリントヘッド「D3000-U1R」を発売する。
 「D3000-U1R」は、主に商業印刷やラベル・パッケージ印刷市場に向けて、最大1200dpiの高画質印刷を実現することで高精細な画質表現が可能となる。ノズル近傍循環機構により、均一なインク温度の管理ができ、ノズル部のインク乾燥とインク成分の沈降を抑制することで、安定した印刷が可能である。また、速乾性インクなど多様なインクでの印刷にも対応できる。そして、ヘッドクリーニングなどのメンテナンスの削減にも寄与する。
 すでに「D3000-A1R」を使用しているプリンターメーカーは、装置の構成を大きく変えずに、プリンターのラインアップを拡大できる。

【新商品の主な特長】
■「S3200-U1-2」「S3200-U3-2」
(2025年8月発売)
・印刷幅120.2mmとなるノズル配置により、1色600dpiの高画質・高精細印刷と高生産性が可能
・信頼性・耐久性向上で安定した印刷品質

■「D3000-U1R」(2025年秋頃発売)
・1色1200dpiの高画質・高精細印刷が可能
・ノズル近傍循環構造により安定した印刷が可能
・ダイアゴナルな外形形状により、ヘッド列の幅を広げずに配置可能(スケーラビリティ)