ミマキエンジニアリング 環境にやさしい簡単な捺染顔料転写プリントシステムを発表

ミマキエンジニアリング 2023年6月6日発表


 ミマキエンジニアリングは、天然繊維の染色を最小限の水の使用量と簡単なプリント工程で実現する「捺染顔料転写プリントシステム」を、6月14日まで開催されているITMA(開催地/イタリア・ミラノ)で世界初の技術出展し、環境にやさしく、誰でも簡単に導入できるサステナブルなテキスタイルプリントシステムを紹介した。

 現在、天然繊維の染色では染料や顔料が使用されているが、染色の前後工程における化学物質混合排水が全世界で毎日20億トン発生しており、これは全工業用排水の約20%を占める上に、大規模な染色設備の稼働によるCO2排出が環境負荷に繋がる。また、染色加工は設備の構造や工程が複雑であり、技術と知識が必要である。さらに大規模な染色設備はテキスタイルの生産量を確保するため主だった生産国で使用されるため、テキスタイル製品の海外輸送によってもCO2が排出される。

 この度同社が発表する捺染顔料転写プリントシステムは、従来の捺染方式(アナログ及びデジタル捺染染料印刷)と比較して印刷に関わる水の使用量が限りなくゼロに近く、設備規模が小さいため稼働によるCO2の排出も大幅に削減できるサステナブルなテキスタイルプリントシステムである。また、転写プリント方式を使用することで直接プリント方式と比較して安価で小規模な設備となり、テキスタイル生産の主要国以外の消費地で小ロット生産ができるため、海外輸送によるCO2排出の削減に貢献するうえに、特別な技術が無くても導入できる簡単なシステムとして幅広い捺染事業での活用展開を目指す。

 捺染顔料転写プリントシステムは、以下の製品要素を組み合わせたシステムソリューションである。

(1)捺染顔料インク
 作業者と消費者の最高レベルの安全性と環境への配慮された製品であることを証明するbluesign APPROVED取得予定(2023年9月)
(2)捺染顔料転写紙
 表面に特別な表面処理を施し、転写効率が高くインク消費量の節減に貢献
(3)転写装置
 捺染顔料転写プリントシステム用に開発された欧州ブランドの高品質転写装置を使用

 上記システムの各要素を検証し、アパレル・ホームテキスタイル・ソフトサイン用途の各繊維素材と各要素の適合性の社内評価を実施の上、同社は、捺染顔料転写プリントシステムを2023年秋に販売開始する予定である。