コニカミノルタ 印刷工程のデータ活用を支援するソリューションを発売

 コニカミノルタは、デジタル印刷機の印刷工程のデータを収集・集計・分析し、効率化を可能とするソリューション「AccurioPro(アキュリオプロ) Dashboard」を、6月23日に発売すると、6月20日に発表した。
 近年、多品種小ロットの印刷需要が増加する中、「必要な時に、必要なものを、必要な量だけ、必要な場所に、適正なコストで」提供することが、より求められるようになった。これに応えるために、印刷の生産現場で取り扱われるデータも急速に増大かつ複雑化し、対応するソリューションへの期待が高まってきている。
 「AccurioPro Dashboard」は、印刷会社や企業内印刷部門をはじめとする、あらゆる生産現場において、複数のコニカミノルタのデジタル印刷機の実データを一括で可視化することにより、管理効率化と工程の継続的な改善を支援するソリューションである。これにより、「あたらしい生産時間」の創出も可能となり、創出された時間をより多くの印刷ジョブの処理や、高付加価値な印刷商材の制作などに充てることができ、印刷事業者のビジネス拡大に貢献する。

コニカミノルタAccurioPro Dashboard

【「AccurioPro Dashboard」の提供する価値】
(1) 生産性向上のための工程改善のヒントを提供
 「AccurioPro Dashboard」により、印刷ジョブごとの生産データや停止データを細かく把握、分析することができる。例えば、現場向け画面では、「いつ、どの印刷機で、どれくらいの時間、どのような生産中断がおこったか」という印刷中断要因を確認でき、これらのデータを基に工程改善のアクションを取ることが可能になる。
 その他にも、メディア(用紙)の分析機能では、紙種名・厚み・坪量・サイズ別に消費量を分析する。これを利用して、1台の印刷機になるべく同じ紙種の印刷を集中させたり、全体的に紙種を統合することで、紙交換の回数を少なくしてダウンタイムを削減したり、資材の購入や保管管理におけるコスト削減にも貢献する。
(2) データ収集・集計・分析にかかる時間をゼロに
 「AccurioPro Dashboard」は、印刷機から自動的にデータを収集し、集計、分析を行うため、記録や管理のための作業時間を削減することができる。従来行っていた生産管理者やオペレーターなどによる作業が不要になり、大きな工数削減効果が期待できる。
(3) 経営判断指標として経営効率の持続的な向上に貢献
 本ソリューションが想定する利用者には、生産管理者、現場オペレーターに加えて経営者が含まれる。経営者向け画面では「いつも通りの時間で生産できているか」「生産効率が向上しているか」など経営判断に必要なデータを確認できる。また、マシンごとにその理由も合わせて示されたデータを比較することで、採算向上のヒントを見つけることができる。