JBMIA 業界共通の再生プラスチックを開発 今年度より各社製品への搭載検討を開始
一般社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会 2025年10月29日発表
一般社団法人 ビジネス機械・情報システム産業協会(JBMIA)は、樹脂コンパウンドメーカーと共同で、複写機プリンター等各社OA機器に使用可能なポリスチレン(PS)再生プラスチックを開発し、今年度より順次、各社の製品への搭載検討を開始する。
今回共同で開発したPS再生プラスチックは、OA機器と家電から回収したプラスチックを組み合わせたハイブリッドPCR(使用済み製品由来の再生原料)を90%使用している。さらに、再生プラスチックの安全性を示すUL94規格も取得しており、安心して使用できる材料である。
JBMIAは、2020年に「プラスチックマテリアルリサイクル検討準備委員会」を発足した。
「業界共同による使用済みプラスチック資源循環システム構築」の実現に向けて、翌年度からプラスチックマテリアルリサイクル委員会(現プラスチックマテリアルリサイクルTF)として活動を開始し、オープンマテリアルリサイクルにおける用途開拓およびクローズドマテリアルリサイクルにおける再生プラスチック開発の検討を進めてきた。
その中で、クローズドマテリアルリサイクルにおける再生プラスチックの開発については、当初、各社の材料グレードや色材の統一化に関する課題、需要と供給のバランス、コスト面などの課題から、実現は困難と判断して断念していた。しかし、OA機器から回収したプラスチック(再生素材)と、異業種から回収したプラスチック(再生素材)をハイブリッド化することでこれらの課題を解決し、開発の実現に至った。

