コニカミノルタ 印刷状況を自ら検知・判断・適応 デジタルカラー印刷システム発売
コニカミノルタ 2026年10月21日発表

コニカミノルタは、デジタルカラー印刷システムの新製品「AccurioPress(アキュリオプレス)C8100」を、11月11日に発売予定である。また、10月28日から開催される印刷のファクトリーオートメーション展「Horizon Smart Factory 2026」(滋賀県高島市)にて本製品を出展する。
「AccurioPress C8100」は、多様な印刷ジョブに柔軟に対応するコンパクトなシステム構成を継承しながら、印刷状況を自ら検知・判断し、色調整、用紙設定、検品などを自動で行う機能を拡充するとともに、本体の信頼性とメンテナンス性を高めた。小ロットジョブの切り替えが多い印刷現場において、オペレーターの経験やスキルへの依存を抑え、安定した品質と高い生産性の両立を支援する。
近年、印刷業界では小ロット、短納期への対応に加え、人手不足や熟練オペレーター不足を背景とした自動化、省力化へのニーズが高まっている。コニカミノルタは「AccurioPress C8100」により、印刷準備から本印刷、検品までの印刷ワークフローを最適化し、少人数でも高いスループットを維持することで、顧客の生産性と収益性の両立に貢献する。
【「AccurioPress C8100」が提供する価値】
(1)印刷状況を検知・判断・適応し、オペレーターの作業を支援
「AccurioPress C8100」は、コニカミノルタが新たに提唱する「The Intelligent Press」のコンセプトを具現化した製品である。用紙、色、画質、稼働状態を検知し、最適な対応を判断して、印刷準備から本印刷、検品までの工程で、状況の変化に応じて自動的に適応する。この判断を支える要素技術として、各機能でAIを活用している。主な機能は以下の通り。
「インテリジェントクオリティオプティマイザーIQ-601」
インラインに搭載した分光測色計で印刷物を読み取り、色調整やプロファイル作成を自動化する。用紙特性や色再現、印刷条件など多様で複雑な条件の組み合わせをAIで解析し、最適な調整方法をあらかじめ設定している。外部測色計を用いる場合に必要となる測定、用紙の移動、再調整といった作業を削減し、オペレーターの習熟度にかかわらず、高品質な印刷物を効率的に生産できる。
「紙面検査ユニット AI-101」と組み合わせることで、基準画像を事前登録することなくRIP(印刷用データへの変換処理)後の画像データを基準とした検品を行える。印刷中に不適合紙を検知し、再印刷までを自動化することで、目視検品や手戻りにかかる作業負荷を軽減する。
「インテリジェントメディアセンサー IM-104/IM-105」
用紙の種類や坪量などを検知し、多様な用紙特性と印刷条件の複雑な組み合わせをあらかじめAIで解析して設定した条件の中から、検知結果に応じた最適な印刷条件を自動で設定する。用紙の誤セット検知や給紙トラブル時の自動排出、用紙断裁のばらつきを踏まえた表裏位置補正にも対応し、ジョブ切り替え時の作業を効率化する。
「Intelligent Condition Monitor」
装置の稼働状況や部品のライフサイクルをリアルタイムで監視し、AIを活用して計画的な保守対応を支援することで、ダウンタイムの軽減を支援する。また、画質設定の機能と連携し、安定性を優先するモードに切り替えることで、連続印刷時にも安定した色品質を提供する。
これらの自動化機能は、既にハイボリューム領域向けの「AccurioPress C14010シリーズ」に搭載されている技術を拡張し、ミッドプロダクション領域へ展開するものである。「AccurioPress C8100」では、一定の生産性を確保しながら、こまめなジョブ切り替えや、多様な用紙を使用する小ロット多品種の印刷現場に適した価値として提供する。
(2)本体の信頼性と部品耐久性を高め、安定稼働に貢献
「AccurioPress C8100」は、中間転写ベルトおよび転写ベルトクリーニングユニットの構造を最適化し、部品寿命を従来の2倍に延長し長寿命化を実現した。部品交換の頻度を抑えることで、メンテナンスに伴う停止時間や作業負荷の低減に貢献する。
(3)小ロット多品種ジョブの生産性と対応力を向上
新しいイメージコントローラー「IC-613/IC-614」は、CPU性能の向上やキャッシュサイズの最適化により、可変データ印刷や大判ページなどのRIP処理を高速化する。印刷直前の出力プレビューにも対応し、面付けや印刷設定を画面上で確認することで、設定ミスによる再印刷や用紙ロスの削減を支援する。
また、封筒、長尺紙、エンボス紙など幅広いメディアへの対応や、断裁、クリース、ミシン目などのインライン後加工により、印刷から仕上げまでのワークフローを効率化する。小ロットのパンフレット、カード、販促物など、多様な印刷物を1台で柔軟に生産でき、印刷会社の受注領域拡大を支援する。
(4)設置環境に配慮したコンパクトなシステム構成
本体幅800mmのコンパクトな設計を維持しながら、用紙設定、品質調整、検品、後加工を担う多彩なインラインオプションを組み合わせることができる。限られた設置スペースでも、印刷工程全体の自動化と多様なジョブへの対応を可能にする。
本体は、外装の開閉部を金属化して堅牢性を向上させ、高さ方向を拡大し、機内の気流を最適化した。また、操作パネルを自由に配置できる構造とすることで、設置環境やオペレーターの作業位置に合わせた操作性を実現する。

