OKI 議事録と公開情報から顧客課題を分析・対応策を提示する「議事プロAI」を開発
沖電気工業 2026年8月20日発表
OKIは、生成AIを活用した顧客課題分析AIシステム「議事プロAI」を開発した。会議の文字起こしテキストから議事録の作成支援、登録、検索、要約を一元化し、さらに過去の議事録や顧客関連の公開情報をもとに顧客固有の課題を分析して対策案を提示する。9月1日からEMS関連業務へ試験導入し、2027年4月の「まるごとEMS」顧客向け事業への本格導入を目指す。
会議では、議事録、対応履歴、関連資料が分散し、案件ごとの論点や対応状況の把握が必要だが、過去の要望や懸念事項が複数の議事録にまたがって蓄積されるなどして、検索や整理の負荷が高まっている。OKIは、蓄積した議事録と公開情報を横断的に活用し、議事録の整理から課題分析・対策案を提示する本システムを開発した。
本システムは、モノづくり現場の暗黙知を形式知に変え、知見・技術を継承するAIナレッジマネジメントシステムである。議事録を生成AIで解析し、議題、決定事項、タスク、顧客の要望、課題、懸念事項などを抽出・構造化する。新たに登録された議事録と顧客ごとに蓄積された過去の議事録を横断的に分析することで、分散していた論点や継続課題を整理し、必要な対応、期限、担当を明確化する。あわせて、社内に蓄積された類似案件の知見や、顧客企業の業種・市場環境などの公開情報も活用し、顧客特性に応じたリスク分析と課題対策案を提示する。
課題対策案に、EMS事業で培った設計、調達、生産など専門家の知見を加え、実現可能性を検証したうえで、顧客ごとの状況に応じた実効性の高い解決策として顧客に提示する。さらに、専門家の知見を反映した議事録や対応履歴を本システムに蓄積・活用することでAI提案内容の高度化を図る。これにより、顧客から提示された用件への対応に留まらず、顧客が認識していない潜在的な課題や、製品開発・安定生産に向けて検討すべき事項も明確にし、より具体的な提案につなげる。さらに抽出した課題・対策案を2026年5月に開発した「AI Task Navigator」と連携し、対応事項、担当者、期限を管理して優先順位を整理することで、顧客への迅速な回答と対応漏れを防止する。

