リコーなど異業種7社が連携 使用済みトナーと食品リサイクル副産物を活用 新資源循環モデル構築
環境開発工業/富士興産/東亜道路工業/北海道イシダ/白老油脂/リコー/エトリア 2026年4月23日発表
環境開発工業、富士興産、東亜道路工業、北海道イシダ、白老油脂、リコー、エトリアの7社は共同で、未利用資源である使用済みトナーと食品リサイクル由来の副産物を活用した道路インフラ分野における新たな資源循環モデルを構築した。
異なる分野の企業が連携することで、資源の発生から道路インフラの施工までを一気通貫でつなぐ資源循環モデルの社会実装を目指す。
■技術概要
本取り組みでは、使用済みトナーに含まれる高分子樹脂と食品リサイクル由来の副産物を組み合わせ、道路インフラ性能の向上に寄与するアスファルト添加剤として再資源化する技術を開発した。顧客先から回収されたトナーボトルに残る微粒子の使用済みトナーは、従来マテリアルリサイクルが困難とされ、主に熱回収(サーマルリサイクル)に留まっていた。本技術は微粒子である使用済みトナーと食品リサイクル由来の副産物を組み合わせ、特殊な造粒化技術を利用することによって、アスファルト添加剤としてのリサイクル技術を実現している。このアスファルト添加剤をアスファルト舗装材料に用いることで、道路のわだち掘れ耐性を示す動的安定度において、重交通路線等で使用される高耐久性アスファルト舗装材料の基準値を上回り、資源循環と道路インフラ性能の向上を同時に実現させる。
本技術については、参画する7社のうち4社にて2026年3月11日に製造技術に関する特許出願を完了しており、現在社会実装に向けた取り組みを進めている。
■異業種連携による資源循環モデル(7社連携)
構築した資源循環モデルでは、回収・再生資源化・素材開発・アスファルト添加剤の製造・道路インフラの施工・流通など、それぞれ異なる専門領域を持つ企業が連携し、これまで分断されていた資源循環の工程を統合し、資源の発生から道路インフラの建設までを一気通貫でつなぐ。これにより、未利用資源の価値を高めながら道路インフラへ還元する、新しい資源循環モデルの社会実装を目指す。

■プロジェクト名称
本取り組みおよび開発したアスファルト添加剤の名称を「MICHINARU(みちなる)」と名付けた(商標登録出願中)。名称には道路(みち)を起点として新しい資源循環の可能性を広げていくという意味が込められている。また、「未知なる」という言葉にも通じることから、これまでにない資源循環への挑戦を象徴する名称として採用した。素材を戻すだけの循環から、新たな価値を生み出し、強さへとつなげる循環へ、この可能性はやがて確かな「道」になるという思いをもとに、社会実装を目指す。

